日曜日の地元紙の教育欄で見つけたこんなタイトル。で、神戸で教諭ら たい研修報告会とある。そのまま引用させて頂きます。
今年夏、JICA(国際協力機構)兵庫の海外研修でタイを訪れた兵庫県の公立学校の教諭らの報告会がこのほど、神戸市内で開かれた。兵庫県は全国でも外国籍の児童・生徒が多く、教育現場で多文化強制のあり方が課題。7人の教諭らが、貧しい農村に滞在した体験や現地の子どもたちの様子、日本との経済格差などについて話、国際理解教育の授業で活用できる実践例も披露した。(宮本万里子)
■NGOとの連携
今回の研修の特徴は、JICA兵庫がプログラムの大半を初めてNGO団体・PHD協会(神戸市)に委託したこと。同協会は、アジア各国の農村部から研修生を日本に招き、農業の指導などに取り組んでいる。研修は、JICAが途上国で展開する大規模な支援だけでなく、そうした草の根支援の現場への理解を教室に“還元”してもらうのも目的だった。
一行が滞在したのはタイ東北部の貧しい村。現地の小学生に英語で授業をした神戸市立桂木小学校の村上力磨教諭は「タイの省ガッ国は異学年交流が活発で、礼儀正しい。英語教育も充実している」と紹介。
「豊かな自然の中でのびのび育ち、子どもたちの芽が輝いていたのが印象的だった」と振り返った。
村の住民が作ったシャツを身にまとった県教委の樋口正和指導主事は、同協会の研修生らが村に帰って実践している農業の様子などを報告。「JICAとNGOなど関係機関や団体のネットワークが、国際支援の充実につながる」と強調した。
■体感した違い
県立御影高校(神戸市)の江崎千衣子教諭は、現地で食料品の値段や交通費などを調査。タイと日本の物価を単に比べるだけでなく、両国の平均収入に占める割合を独自に分析し、生活の中で感じる負担の違いを考えた。
その結果、果物や海産物、バス運賃はタイの人々にとって安いと感じられるが、外国資本が入る電気製品や文房具、スナック菓子など、商品の大半は日本より「高価」な現状を指摘。「対等に商取引するフェアトレードをもっと進めることが、本当の支援になるのでは」と提案した。
タイの若者に注目した宝塚市立長尾中学校の岡坂隆志教諭は、小さな農村でカトゥイ(同性愛者)の青年が存在をみとめられていたことや、教師の存在が「絶対的」だったことなど、印象に残った異文化を紹介。バンコクのスラムで感じた子どもらのたくましさにも触れ「親や地域など大人からの愛情が子どもの『強さ』を養うのでは。教育者として取り組むべき課題」と力を込めた。
■広がる視野
宍粟市立伊水小学校の薮元佐和子教諭は、わずか15人の5年生の学級担任。近所の大型スーパーに行ったことが自慢話になるような児童らに、広い視野を持たせるためのヒントを得ようと研修に参加した。
帰国後、「海外で活躍する日本人」として国際空港の建設などを支える男性4人を児童らに伝えたり、同協会のインドネシア人研究員を学校に招いた事例を披露。児童らが国際支援できることを考え、古切手を集める活動に広がったことを語った。
淡路市立富島小学校の今谷正教諭はタイ人女児の担任。帰国後、現地の子どもが楽しそうにダンスをする様子などを収めたビデオを教室で流し、女児の母親に学校でタイ料理を作ってもらった取り組みを挙げ、「子どもたちの視野が広がった」と報告した。
最後に発表した姫路市立山陽中学校の植村妙江教諭は、現地の人の発送に合った方法で障害者を支援する日本人作業療法士との出会いが一番の“収穫”。「他人を幸せにするとは何かを学んだ」と締めくくった。
研修成果は来年2月、教材にまとめられる。』
教科書だけではわからない、やはり現地へ行ってみて初めてわかる。ということは多いのではないだろうか。大いに経験を教育の場に生かして欲しい。