散々迷った挙句、往復フェリーを利用することに決めてひとまず津名港へ。フェリーに乗るのは本当に久しぶり。昼間のイベントなら大阪府下でも三ノ宮経由で十分帰って来られるけど、午後7時開演のイベントだと、こうは行かない。おまけに演奏会が終わったところでそそくさと帰るなんてのは余りにも勿体無くて、そうすると最終が午後10時半に出るという三ノ宮発の高速バスには到底間に合わない。以前は午後11時40分発だった、泉佐野港からのフェリーが何と、午前0時15分発に変わっている。でも、これはどうにもならない。車を運転する人なら時間など関係無く移動は出来るけど、やはり私の様に島の外で車を運転したことが無い者にとっては、本当に島は島。演奏会も泊りがけで。なんてことになりかねない。
さて、演奏会が始まるまでの時間を私は叔母の家に立ち寄ることに決めて、着いたのが午後3時前だったのかな。たまたま叔母にはお孫さんが来ていらっしゃって、話が弾む。理学療法士の資格を取って、叔母の訪問リハビリの役を買って出ているしっかり者。もうすっかりお母さんが板についてきたみたいで、そのことにも驚かされる。人の成長って本当に早い。叔母さんには3人の女の子のお孫さんがいらっしゃって、結局は3人共お嫁に行ってしまったと、末のお孫さんの結婚写真やら、上のお孫さんの赤ちゃんの写真やらを見せて貰うなどして話が弾む。
さて、本題の『第九』。今年は阪哲朗指揮、管弦楽は何と、アンサンブル神戸。兵庫県民でありながら、この楽団のことを全く知らなかったのは、何だかちょっと恥ずかしい。
いよいよ時間になって、ずらりと勢揃いする。先ず驚いたのは、普通は客席からだと一番右に位置を占めるコントラバスの人たちが何と、私の真正面という感じに、一番左側にいらっしゃる。この並びには驚いたけど、私自身は低音が響き渡るのが好きなので、たまらなく良い感じだった。楽団員に続いてもう合唱団員が登場している。これにも驚いたけど、なるほど座っての待機。それでも決して楽ではないんですよね。合唱が始まるまでじっと待っていなきゃならないのだから。
合唱団員は総勢110人余り。私たちとは随分違う。ソプラノなどは34名。なのに素晴らしい音量。考えたら110人余りの合唱というのも私には初めてな気がする。一昨年の12月に聞いた加古川での演奏会はどうだったのかなぁ。
ずうっと外山雄三指揮で。というイメージがあったから、ここ数年随分色んな指揮者の方がタクトを振っている。今回の阪さんも私には初めて。しかも、楽団も初めて。それでもコンパクトながらとても聴き応えのある演奏だったし、何といっても合唱団員の皆さんの表情が実に良い。歌うのが楽しくて仕方がないといった感じ。音楽って、本当はこういうのを言うんじゃないのかな。聴く人も演奏する人も共に楽しむ。といった様な。。。
演奏会の後、団長さんにおねだりして交流会にも参加させていただいた。本当に、歌ってて楽しかったという声があちこちで聞かれ、全く新しい感じの演奏がとても身体に馴染んでいたんだな。と。
思わず会場で一緒に口ずさんでしまってて、最後の部分には本当に驚いたけど、こんな形の演奏もアリなんだな。と感動を新たにすることが出来た。今度は9月の演奏会に向けての練習が始まるけど、さて、出し物は。。。?
考えたら淡路島へ戻ってもう23年にもなるのに、こうして温かく迎えてくださるメンバーの人にも感謝♪
いくらフェリーの時間に余裕があるといっても、そんなに長くは居られないと、適当に座を外して、タクシーを拾うのに、りんくうタウン駅が良いのか、泉佐野駅が良いのか、堺駅で確かめると、泉佐野駅の方が確実だというので、泉佐野駅で降りて。。。それでも時間は少しあるし。と、ふと初めて入ったお店がとても感じ良くて。「今度は9月に!」なんて約束までしてしまった。楽しみがまた一つ増えた堺行きとなることに♪