NPO法人シンフォニー主催の「NECシニアITサポーター養成講座」に一日だけ参加した。単に肢体不自由といっても具体的にどういうことが起こり得るのか、など実は私自身今まで考えたことが無かった。両手が使えても、確かに何らかの麻痺で振るえが起きたりする場合がある。そんなときでもちゃんとパソコンが対応してくれる設定の仕方があるということを学んだ。
片手というと、2月だったかに実際に目の前で演奏してくださったサクソフォン。左手だけで演奏していらっしゃった。そういう音楽もあるんだということ。編曲は大変かも知れないけど、左手だけで立派に音が出せるのだから他の楽器に他の音を担当して貰って本当に楽しそうだったのが忘れられない。
昨今、左手だけでとか右手だけでのピアノ曲も出されている。ピアノだから両手で。なんてことは言わずに、一本指だって構わない。ちゃんと音が出るんだから。
ビデオを見せていただいたのは、やはり肢体不自由の方で手も足も動かせない。一体どうやってキーボードを操作するのかと思ったら、割り箸を水道パイプに通したのを口にくわえて。それでもちゃんとキーボードは操作できてしまう。他に何かのソフトを使うとか、補助機能を使うとかしなくても普通にパソコンが使いこなせてしまうところが凄いと思った。割り箸のアイデアはお母様の試行錯誤の上だとか。
でも、こうやってチャンスを与えてくださったお母様もさることながら、どうにかしてパソコンを触りたい、インターネットにつなげたい!という思いは、どなたにでもあると思う。出来たときの喜びというのはそれはもう、大きいものに違いない!
また、自閉症が原因かどうか、時間の認識が出来ないという人のケース。時間を15分刻みに丸印が減る形、増える形で後どれくらい。というのがわかるという“タイムエイド”。これは理屈じゃなく、数での認識だと思うけど、こういうこともできてしまうんだ!
そして、発語ができないために、他の人とのコミュニケートが取れない場合、“コミニュケーションエイド”という文字盤を押していくことで言葉を伝えることが出来る仕組み。
聴覚に障害がある人のために代わって電話をするネットワークグループがある。メールでやり取りし、その内容を聴覚障害者が電話を掛けたい相手に電話で伝えるというもの。確かに、横に居てメモ書きなどして貰って代わってかけてあげる。というやり方は知っていたけど、そういうサービスを専門に行っているグループの存在があること。これは大助かりだと思う。
本当はピアノユニコンを買うだけの目的で○マハ神戸店へ寄ったのに、あるはあるは、欲しいのが。家を出る前に(外出時は小銭入れしか持ち歩かないので)1万円札を2枚、銀行の袋に入れたのが間違いだった。。。でもCDなら永久に聴くことができるし、ま、いいか!そして見つけて思わずニンマリしてしまったのが、このサクソホンの携帯ストラップ♪
サクソホンの指使いそのものはアルト、テナー、バリトン(ソプラノは触ったことがないので)共同じ。縦笛と共通しているので左手だけでも結構色んな音が出る仕組みになっている。2月だったかに、実際に左手だけで演奏していたのを思い出したことも加わって、つい私のお守り代わりみたいに手が伸びてしまった。
つくづく、こうして両手を使ってタイピングできる自分が有り難いと思う。そしてまた、ちゃんと両手が使えるのに満足な使い方ができているんだろうか?と疑問に思ってしまう。自分自身に甘えていること、甘やかしていることのみ多いような。。。