友人が、耳鼻咽喉科で「先に歯を治さなきゃ」と言われ、大慌てで歯科医のお世話になった話を聞いて、虫歯を侮ってはいけないことは知っているつもりだったけど、実際に、今日付け地元紙くらし欄で見つけたこのタイトルが気になるので、そのまま引用させていただきます。
『肺炎は日本人の死因の代4位。亡くなる人の殆どが65歳以上の高齢者で、その多くが、食べ物や唾液が誤って気管に入って起こる誤嚥性肺炎といわれている。千葉大学医学部付属病院呼吸器内科の巽浩一郎准教授は「誤嚥性肺炎は再発を繰り返すのが特徴です。毎日の生活の中で、しっかりと予防を心がけてください」と話している。
口の中にはさまざまな細菌が生息している。食べ物や唾液が誤って気管に入ると、これらと一緒に細菌が気道から肺に侵入し、肺炎を引き起こすことがある。これを誤嚥性肺炎という。
嚥下機能が低下
「高齢になると物を飲み込む嚥下反射やせき反射などの機能が低下するため、誤嚥を起こしやすくなります。特に脳梗塞を患ったことがある、寝たきり、胃液が食道に逆流する逆流性食道炎にかかっている、虫歯や歯周病にかかっている人などは要注意です」
肺炎では高熱や激しいせきやたんなどの症状が出るが、高齢者の場合、症状がはっきり表れないことが多い。いつもよりせきやたんが多い、食欲がない、元気がない、呼吸や脈拍が速いなどのちょっとした変化に、周囲が気付くことが大切だ。
漢方薬で改善も
誤嚥性肺炎の予防には、食事中の姿勢を工夫し、口の中を清潔にして細菌を減らすようにするとよい。脳梗塞の後遺症治療に使われる薬には、再発予防の効果があるといわれている。
「お年寄りは、複数の病気にかかっていることが少なくありません。そこで、副作用の少ない漢方薬を使うのも一つの方法です。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)には、反射機能の改善効果が期待できます」
脳梗塞の再発によって、脳血管性の認知症を発症することもある。これに伴ううつや不眠、興奮などに対して、一般的に鎮静剤や向精神薬が用いられるが、全体として神経機能を低下させてしまうため、かえって誤嚥や転倒などの危険性が高まってしまう。
漢方薬の抑肝散(よくかんさん)には、こうした症状を抑えるだけでなく、神経機能を改善する効果もあり、誤嚥性肺炎の再発予防に有効だ。
巽准教授は「漢方薬も医師に処方してもらうのが原則です。漢方外来などのある病院を受診してください」と勧めている。』
口腔内を綺麗にすること。それが風邪の予防にも繋がるということは前にも新聞で読んだ。誤嚥ということを考えたとき、やはり口腔内を綺麗にしておくことの必要性が更に高まった。体温そのものが36度はあるのだから、食品などを放置したのでは腐敗の危険性がある「まだまだ残暑は厳しいでしょう。」などと気象予報士が伝えている。冗談じゃない!でも、自分でできる予防法なら気をつけておいて然るべきかな?