体操といえば大袈裟だけど、『兎と亀』の歌に合わせて、右手で左肩を2回、左手で右肩を2回、そして1回ずつ、拍手。そんな繰り返しで何回も歌うことができるし、テンポを速くすればするほど、頭の回転には良さそうだ。
母に今日は、その体操を是非覚えてもらって、ずうっと一人で居るときには、その体操でどんどん前に進んでいけば良いのにと思い、そのリズム体操を母に覚えて貰う為に、何度か繰り返してみると、母はもう自分の物にしてしまっていた。
我が母ながら、案外簡単に覚えてしまったことに、少し安心できた♪ そして、会話のようになった歌詞も母の口から次々飛び出して、教えたリズム体操を続けている。昔の歌をこんなに正確に覚えていたことにも感心させられた。
4月20日にもなって、まるで冬に逆戻り?なので、マフラーを届けるつもりで施設を訪問したら、「折角だから会って行ってあげてください」と施設のかたが勧めてくださり、楽譜は車に積んだままだし、どうしようかな。と、急遽思い立った次第。
自販機の前に陣取って、天然水入りサイダーのボタンを。施設の職員さんに、紙コップをお願いして母にも一口味わって貰った。何が何かもわからないままに、ただ、『面会です』の言葉に、職員さんに車椅子を押してもらって降りてきた母。明らかに、いつも過ごしている、デイルームともまるで違う。
母はもう、指先の感覚でしか物を辿ることができない。見えていればこんなに苦労することは無かっただろうけど、それはもう仕方のないこと。なので、何か曲があれば、それに合わせた体操ができれば。。。