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2008.06.22
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カテゴリ:ベジタリアン関連


昔むかし、あるところに、沼の原という町がありました。沼の原は、銅山の国という、小さな国にありました。

 このお話のころの世界では、銅山の国のような国を、「貧しい国」と呼んでいました。このお話のころの世界では、不思議なことに、お金をたくさん持っていないことを、「貧しい」と呼んでいたからです。

 沼の原や、銅山の国の人たちは、本当に貧しいわけではありません。人びとは、森へ行って果物をあつめたり、こむぎ粉をこねたり、それを焼いて具をくるんで食べたり、山でとれる銅を熱して、鍋や釜をつくったりしました。夜おそくまで話をしたり、踊ったり、恋をしたり、となりの町まで歩いてみたりしました。動物とあそんだり、子どもを育てたりしました。暮しのなかには、たくさんの喜びがありました。

 この丸い星の反対側の、銅山の国からとても遠いところには、「豊かな国」と呼ばれる国々がありました。このお話のころの世界では、不思議なことに、お金をたくさん持っていることを、「豊かな」と呼んでいたからです。

 「豊かな」国々の人たちは、本当に豊かなわけではありません。それどころか、とつぜん怒りだして、お皿をつぎつぎに割ったりする人がいました。いつもなにかが怖くて、猟銃を寝室において、物音がすると、起き上がってそれに弾をこめるような人がいました。

 自分にできることはなにもない、という気持ちでいる人たちもいました。そういう人たちは、自分だけそう思っているのはつらいので、他の人たちにも、顔の前でわざと咳きこんで風邪をうつすように、その気持ちをうつそうとしました。

「世の中なんて、変わるわけはないし、どうにもならないよ。」彼らはいいました。「どうにもならないことは、どうでもいいんだよ。」

 そのわりに、彼らにかぎって、彼らが考えてもどうにもならない、プロのスポーツ選手のトレードとか、どこかのチームの監督の采配とかは、まったくどうでもよくないと思っているらしくて、当の選手や監督に負けないくらいの、深く考え抜いた意見を持っているのでした。

 その意見を語るときの彼らは、とても前向きな、怖れるものもない態度で、それと「どうにもならないことは、どうでもいい」が、いったいどう折り合っているのかは、とてもわかりにくいのでした。

 この星の、「豊かな」国々では、心配ごとが、浴室にかびが生えるように広がっていて、お皿をつぎつぎに割っている人も、猟銃に弾丸をこめている人も、できることはないもないと感じている人も、みんなが、心配ごとを専門家に相談しに行きました。

 そうして専門家に相談に行きはじめて、しばらくたつと、相談に行くのをやめようと思っても、やめられなくなっている気がしました。

 専門家に、安心するための錠剤を出してもらっている人は、錠剤の量がふえていくのと、やめられなくなっていく感じが、たばこを吸っていたころにそっくりなので、専門家に、「この錠剤は、じつは新しい時代のたばこなのではないでしょうか」と聞くと、専門家は、「ああ、すこし考えすぎの気が出てきていますね」といって、さらに錠剤をくれるのでした。

 家に帰って、ふと、自分は専門家に、「錠剤を出してもらっている」のではなくて、「錠剤を売ってもらっている」のだと気がついて、次の相談のときにそれをいうと、専門家は、すこし考えて、「あなたは錠剤に、なにか子どものころの悪い思い出があるのではないでしょうか」と聞くのでした。

「豊かな」国々の人たちは、なんだかきつねにつままれたような気持ちで、毎日を暮らしていました。

 この丸い星の、「豊かな」国々でも、「貧しい」国々でもないところに、「灰色」が棲んでいました。

 灰色は、人ではありません。

 灰色は、「大きなお金の塊」と呼ばれるものの中に棲んでいました。そのお金の塊を、どんどん大きくすることだけが、灰色の考えていることでした。


お金の塊を大きくするのに都合のいい世界は、人びとがおたがいを疑って、怪しんで、怖がっているような世界でした。そのために、一人一人が、一つ一つ袋に入ったあめ玉のように、ばらばらになっている世界でした。

そういう、あそこに犯罪者がいる、ここにテロリストがいる、あそこに変態がいる、というニュースは、夕方のテレビから、いつも流れていました。

灰色は、品物がつくられる仕組みを変えて、工場を、「豊かな」国々から「貧しい」国々へうつしました。そのために、「豊かな」国々の若者たちのための、きちんとした働き先は、すっかりなくなってしまいました。

夕方のニュースから、「なまけている若者」というイメージが、たっぷり流されはじめました。覚えやすい流行語がつくり出されて、くりかえされて、人びとはどんどん、本当に若者たちがなまけているような気になっていきました。

kodomo.jpg
子どもと昔話 第25号「うさぎ!」第一話 抜粋


オザケンは昔とあんまりかわってないと私は思う。
天使系大人。
今聞いてもエンジェリー。
彼の活動はごくごく当たり前にことだと思うんだけどね。
mixi賛否両論あるけど。

映画を観た人へ。
彼にすべてを求めるのは間違っている。
彼は彼のやるべきことを一生懸命やっているだけ。
彼ができないことは他の人がやってるんだけら、そっちにも目をむけなくちゃ。
無知なやつだって指を指されるよ。

愛を語れる人は彼だけじゃない。
愛するって何?なんて、愛することに戸惑ったことのある人に聞くべきさ。

私達には見えないだけで彼にも葛藤は人並みにある。と私は思う。

昔カローラのCMに出てたっていいじゃない。
昔のことだよ。
私だって昔は肉を食らう雑食だった。
so what?

が大事。

ほくろをラブリーと呼ぶ 朗読





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Last updated  2018.03.12 17:24:41
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 Ashanti@ Re[1]:激うま甘酒(05/15) kunie_hstさんコメントありがとうございま…
 kunie_hst@ Re:激うま甘酒(05/15) 日本に住むっていいですよねぇ・・・ 甘…
 shan-kara@ 私も好きですよ!文旦 毎年おすそ分けで頂いています。 すっか…
 ゆぷぅたろう@ ラティーニレビューから来ました 始めまして。 生麩美味しいですよね♪麩饅…
 Ashanti@ Re:わたしも(06/17) みるきくさん初めまして。 ウォーカーは…

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