カテゴリ:独り言
都教育委員会から都立入試改革について正式アナウンスがありました(都HP参照)。 ところが、今回の発表から「実技教科を従来の1.3倍から2倍に変更する」が抜けています。 これについては、今後追加で発表される可能性があります。
都教育委員会の方へお願いです。今ならまだ間に合います。どうか、「実技教科2倍」だけはおやめください。
以前書いた記事ですが、実技教科2倍にすると、将来「早慶上智、旧帝大」レベルに進めるかもしれない有望な中学生を私立高校側に奪われる可能性が出てきます。 中学生が実技教科を軽視しているのでしたら、実技教科を軽視しない「別の方策」を考えた方が都内公立中学生の学力を落とさないで済むでしょう。
学力的に大変有望であるにもかかわらず、しかし経済的に私立中学や私立小学校に通うことができないという子は大勢います。 私の感覚ですが、世帯年収が仮に1000万円以上あっても、「東京23区に住んでいて」「4人家族で」「家族に大食いが1人いる(←エンゲル係数がグンと上がる)」というケースでは、子供2人を6年間私立中学・高校に通わせることは相当大変です。 そうした「やる気と向学心はあるが、しかし家庭の事情で私立中学に通えない」という子達にとって、「公立小学校→公立中学→自校作成校→難関大学」というコースは大変魅力的です。 そして、彼らが将来ある程度の地位に就いたとき、彼らがこの日本という国に寄与する力は計り知れません。
そうした機会をも一部の子から奪ってしまう可能性のある今回の改悪。どうか都教育委員会の方々には「自制」していただきたいと願うばかりです。 都の教育行政の矜持を守り抜くことが出来るのは、残念ながら都民ではなく、都教育行政の頂点に立つ教育委員会の方々。それが現実です。そして、頂点に君臨する「御上の人」だからこそ出来ることがあり、それは「指示・命令」と「自制・禁欲」です。 一見、相反する2つの要素「指示・命令」と「自制・禁欲」ですが、どちらも「社会に貢献することもあれば、社会を壊してしまうこともある」という可能性を秘めています。その点では、どちらも同じですし、指示も自制も本来的にはトップにしか出来ない行動です。 そして、真のトップとは、この両者を兼ね備えているはずです。都教育委員会の方々には、どうかトップに君臨する者としての気位をもって適切な判断をしてほしいと願うばかりです。「自制・禁欲」が「最高の指示・命令」に昇華するということも時にはあるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月03日 01時01分39秒
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