大雪でした
本日の夜の授業は中3Bクラスは「休講」、中2クラスは「各自の判断にお任せ」という措置にしましたが、さすがにこの大雪ですから、中2クラスは一人も来ませんでした。1つ前のブログの最後にで「なお、夜の時間、誰も出席者がいないようでしたら、私も早めに(帰れるうちに)帰宅いたします。」なんて、しれっと書いておき、密かに「塾長のオレ、早く帰りたい」アピールをしておいた甲斐がありました。←オイっさて、本日はちょっとした事件が・・・★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★授業開始の19:20になっても誰も来る気配がない。お!誰も来ない!帰れる!とガッツポーズをして、(←おいっ)いや、しかしチョット待てと。「この大雪の中、きっと一生懸命塾に来る子がいるかもしれない。大雪だからバスも電車も遅れているし、滑らないように分速10メートルで歩いて来る子もいるかもしれない・・・。うん。だから、まだ帰るのは早い。なんとなく中2のMくんが来そうだし・・・よし、これはもう少し待った方がいいな(Mくんを・・・)」そう思い直し、すこしばかり待つことにしたのが19:50。・・・・・・・・・すると塾の前にトラックが止まったと、そういうわけなんですよ。どうも近くの居酒屋にお酒を届けに来た業者のトラックのようなんですが、「まあ今日は生徒も来ないだろうし(←Mくん以外)少しの時間なら塾の前に止まっていてもいいかな・・・」と、特別に許可を出すことにしたわけです。(心の中で・・・)「お兄さん、少しくらいなら駐めてもいいよ」と、そう呟きました。(繰り返しますが心の中で・・・)←実際にわざわざ扉を開けて言いに行ったわけではないすると、まあホントに私の予想通りなのですが、運転手のお兄さんは3分程度で戻ってきたと、そういうわけなんです。「お兄さん、雪の中、配達ご苦労さん」とまるで仙人のように呟いた後(←これも心の中で)しばらくコーヒーを飲んでいたのですが、何やら塾の外でトラックがバックしたり、少し前進したりを繰り返している。いったい何をやっているのだ?あたらしいステップの練習か?ダンスか?などと思い、玄関を開けて外を覗いてみたんです。そしたら、なんとスリップして発車できないみたいなんですね。(このイチイチ写真を撮る癖を直すのが2018年の目標です)「かわいそうに・・・」と思い、再び席についてコーヒーをすすっていたのですが、「いや、こんな事ではダメだ。先週の授業で、中3Aクラスに「利他的に生きことが大切なんだ」とかカッチョイイこと言ったばかりじゃないか。それなのに、こんなことでいいのかオレ?」と自問自答を繰り返し、結局、大雪の中、運転手のお兄さんに声をかけに行きました。(何となく気分が出るように、寒そうに腕を前に組みながら猫背で)←あくまでも気分の問題 私(トラックの扉をトントンと叩き)「あの~?大丈夫ですか・・・」(猫背で)トラックのお兄さん(以下「トラ兄」)「すみません。動かなくなってしまって・・・」私「そうですか。ジェフ呼びます?」トラ兄「JAF(ジャフ)ですか?」私「あ、それそれ。そういう言い方もあります」トラ兄「もう少し頑張ってみます!」私「そうですか」(と言って、とりあえずコーヒーを飲みに部屋に戻るアゲイン)(いや~しくじったな~。「ジェフ呼びます?」ではなくて、せめて「シェフ呼びます?」の方が良かったな。ジェフって誰やねん!)↑この関東人が使うデタラメ関西弁が、関西の方には一番イライラするみたいですね←ちょっと文化人類学の話題を混ぜてみたとか思いながら、15分経過。いまだ出発できないようなので、私はスコップを持ってトラックのタイヤの周りにある雪を除雪しようと立ち上がりました。スコップ(←前回2014年の大雪の時に買ったやつ)を持って、外に出るとお兄さんが「僕がやります!」と言って、自分で雪かきを始めました。(そこで私はとりあえずコーヒーを飲みに部屋に戻るサードエディション)ある程度雪かきをして、再度脱出を試みようとお兄さんは頑張っていたのですが、やはりトラックは全く動かず。しかもスリップして何度か横転しそうになったので、(やば!このままでは塾のガラス窓にトラックが倒れてくる!)と、この瞬間、やっと他人事から自分のことと認識し始めた次第です(←最低の人格者)そこで近所の交番へ行き、事情を話し、おまわりさんを塾の前まで連れてきました。(おまわりさんがなぜかタメ語だったので、こちらもタメ語で対応)←変なところで負けず嫌いそして、トラ兄がトラックを前進させると同時に、おまわりさんと私の二人でトラックを押すことにしました。おまわりさんの「せーの」というかけ声で、何回も何回も繰り返します。途中、通りがかりの男性も手伝ってくれて3人で押します。(いや~、優しい方がいるものです)(途中疲れたので、押してるフリをしている回が何度かありました。ゴメンね、おまわりさんと通りがかりの男性さん)で、何度も何度も押すこと約10分。やっとトラックは雪から抜け出し、出発していきました。かれこれ1時間以上立ち往生していたトラックがやっと巣立っていく瞬間です。それはもう「クララが立った」「のび太の恐竜のピースケとの別れ」「シェーン、カンバック!」など映画やアニメ史上に残る名シーンに匹敵する感動的なシーンと言っても過言ではありませんでした。(例が古すぎて、もうどこから突っ込んでいいのか・・・)おまわりさん、トラックのお兄さん、通りがかりの男性、そして塾長の私。年齢も職業のバラバラな4人(←1人は職業不明)の間に確かな友情が芽生えた瞬間でもありました。(映画化決定ですね、これは)そして、いよいよ感動的な別れのシーンです。・・・・・・・・・と思ったのですが、そのままトラ兄は何も言わずに立ち去って行きました。せめて「ブレーキランプ 5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」でもやってくれるのかと思って見ていたのですが、それすらなく曲がり角を曲がっていきました。まあ、曲がり角だから曲がるしか選択肢はないのですが。立ち尽くす私とおまわりさんと見知らぬ男性・・・。お互い無言で軽く会釈をし(←意外と人見知りな塾長)、私は部屋に戻り、冷たくなったコーヒーをすすりながら、「久しぶりにブログでも書くか」とパソコンに向かっています。←いまココ