夕方のニュースで、高校生が90万円を脅し取られていたとかで
恐喝容疑でこれまた高校生が逮捕されたと知った。
最近の学生は怖いなぁ。強奪する金額もハンパじゃない。
被害学生の家庭は裕福だったので狙われたらしく、直接の容疑は90万円恐喝だけど
トータルでは300万円くらいになるそうだ。
口座の預金が減っていることに気づいた親が警察に相談して、事件が発覚したと。
いやぁ、口座に学生でも引き出せる残高が300万以上あるなんて、確かに裕福。
いつごろだったか母子家庭の少年が、およそ5千万円を脅し取られたことがあった。
父が亡くなって母子家庭になり、その父の保険金などから母親が息子に持たせた。
世論はどちらかというと、
「息子が恐喝されていると承知のうえで、警察にも届けずに
結局5千万円も出すなんて!」
と、黙ってお金を渡し続けた母親の行為を疑うものだった(と、思う。)
その母の行為を真っ向から受けとめた人がいた。
中学生のとき、いじめが原因で自殺した大河内清輝くんの父親だ。
「5千万円出せば子どもの命が助かるなら、私は用意する」
私もどちらかというと、お金を出し続ける母親は無責任ではないか、と思ったが
親にとって子どもの命とはかけがえのないもの、
代わる価値のないものだということが、この言葉から感じ取れた。
同じ苦しみを知る人の言葉は、やっぱり何か違う。
我が家の姫さま、中学生のとき市の中心部で開催された祭りに出かけた。
3人グループでチャラチャラ歩いていたら、高校生らしきグループに囲まれた。
「電車賃がないから、100円くれ!」
合計300円をちょうだいして、女子高生グループは消えていった。
家に帰ってきた娘は、興奮冷めやらない様子で熱っぽく私に語った。
「うちなぁ、プチ恐喝されたんやで。すごいやろ、囲まれてな、
100円くれって言うで、あげたら『ありがとう』って言って、どっか行った」
我が家にはこのくらいの恐喝が合っておりますな。