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カテゴリ:秩父巡礼
第13番札所
山号:旗下山(きかざん) 宗派:曹洞宗 本尊:聖観世音菩薩 巡拝日:2008年4月4日 ----------------------------------------------------------------- 十二番までまわった先日の巡礼に続いて、この日は十三番から。 秩父市内に入った時点ですでに12時を過ぎており、 前回ほどはまわれないだろうと思いつつスタートする。 十三番・慈眼寺は、秩父の中心部、市街地の真ん中にある。 十二番・野坂寺を巡礼のひと区切りにする人が多いと聞いたけれど、 なるほど、秩父鉄道の線路の西側に位置する札所は初めてということになるし、 中心部を避けるように山懐を巡っていた十二番までとは違って、 ここは明らかに“街”である。 十二番でひと区切りにするのは、理に叶っていたわけだ。 慈眼寺は境内脇で幼稚園を経営している。 到着時はちょうど子供たちが帰り始める時間帯で、 細心の注意を払いながら車を停める。 山門をくぐると、境内の桜が今がまさに満開。 風格ある観音堂にさらに魅力を与えている。 かつての観音堂は十一番・常楽寺と同様、1878年の秩父大火で消失したそうで、 この観音堂は1901年に再建されたもの。どこかで見たようなルックスと思いきや、 あの壮麗な一番・四萬部寺の観音堂を模したのだと聞き、納得。 端正なシンメトリに再び出会い、うれしくなる。 四萬部寺のような朱の美しさはないが、木目のひなびた味わいもまた美しい。 向拝部分の透かし彫りも非常に手が込んでいる。 お堂の周りを一周して四方からゆっくりと眺めたかったが、 お堂の後方に喪服の人たちがいて近寄りがたく、諦める。 観音堂に向かって右側には、一切経を納めた蔵作り風の経堂と、 目の病にご利益があるという薬師如来さまを納めた簡素な薬師堂が並んで建っている。 経堂は靴を脱いで内部に入ることができ、秩父札所の創始者とされる十三権者の木像など、 一切経の他にも興味深いものがいろいろ納められている。 昼時ということもあったのか、桜が満開だったこともあるのか、 巡拝目当て以外の人たちも多く、隣の幼稚園の子供たちの声も含め、 街なかの札所らしく、境内はとても賑わいある雰囲気だった。 寺というものはそもそも、人が集まる場所だったに違いない。 静寂だけが寺の魅力ではないのだなと感じる境内の光景だった。 旗下山慈眼寺 秩父市東町26-7 Tel.0494-23-6813 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月20日 11時31分33秒
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