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カテゴリ:秩父巡礼
第21番札所
山号:要光山(ようこうざん) 宗派:真言宗豊山派 本尊:聖世音菩薩 巡拝日:2008年4月16日 ----------------------------------------------------------------- 二十番・岩之上堂から、さらに河岸段丘を更に西へ。 この辺りまで来ると、秩父市街より高い場所にいることがはっきりとわかる。 その秩父市街の方面を向いて、二十一番・観音寺は建っている。 目の前を片側一車線の県道が走っており、その道を挟んだところに駐車場があって、 かなり車の行き来がある上に、どの車もけっこう飛ばして通り過ぎてゆくものだから、 車を停めてから境内へ入ってゆくまでに、ずいぶん足止めされる。 観音寺の本堂は、実にシンプルでこじんまりとしている。 かつてのお堂は、1923年に隣接の小学校の火災の類焼で失ったという。 今のお堂はそれ以降に再建されたものと、境内の案内板には書いてある。 左手の納経所と棟続きになっていて、さっきの岩之上堂に比べれば、明らかに新しい。 向拝の下には「矢之堂」の額が掲げられている。このお堂の通称だ。 八幡大菩薩の放った矢がこの地に落ちて悪魔を払った事にちなんで、 など、この名の由来には諸説あるらしい。 さて、ご本尊にお参りする。 ここの聖観世音菩薩さまは、 かつて本堂を消失しているにもかかわらず、 火除けのご利益があるという。 もう火事には遭わないようにという意味でそういわれるようになったのか、 あるいは消失以前からそのご利益があったのかは、わからない。 いずれにしても、身の回りに火の災いが降りかからないように、 よっくとお願いをする。 本堂手前右側には、歴史を感じさせる石像や石塔がまとめられている。 中には、ご本尊と同じ聖観世音菩薩の石像もあって、 その風化の具合が、この札所の歴史を物語っていた。 この観音寺あたりから、札所は急速に里山的な情緒を増してくる。 街なかの札所もそれぞれ風情があってよかったけれど、 巡礼に発つ前のイメージからすれば、これから先が秩父札所巡りの醍醐味なのだろう。 心を躍らせながら、車へと戻る。 二十二番へ向かう心は、今まで以上に期待に溢れていた。 要光山観音寺 秩父市寺尾2354 tel.0494-24-7263 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月20日 11時28分12秒
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