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カテゴリ:秩父巡礼
第26番札所
山号:万松山(ばんしょうざん) 宗派:臨済宗建長寺派 本尊:聖観世音菩薩 巡拝日:2008年5月15日 ----------------------------------------------------------------- 二十番・岩之上堂から六ヶ所に渡って荒川西岸に点在していた札所は、 二十六番・円融寺から再び対岸、つまり秩父市街側に戻る。 久那橋を渡り、国道を市街地方面に進めば、程なく市街地に入る。 札所を進むごとに山深くなるようなイメージを勝手に持っていたけれど、 円融寺のあたり、秩父鉄道の影森駅の周辺は、充分に開けている。 その影森駅の脇をかすめ、くねくねと住宅地をすり抜けていけば、 そこが円融寺。羊山公園から続く丘陵地が、背後に迫っている。 夜になるとこの丘陵から猿が降りてくるらしく、境内脇の墓地には、 猿害を防ぐため供え物は持ち帰るよう立て看板が立っている。 ご本尊さまは、境内正面の本堂に安置されている。 本堂は、そこそこの規模だけれど至ってシンプルな造りで、 瓦屋根をかぶせ、縁側にはすべてガラス戸が配されている。 床が高く作られていて、そのぶんだけ広くなった縁の下をトタンで覆っており、 そのルックスは寺フェチ的に見れば面白みに欠けるけれど、 こうした造りは本堂としての機能性を鑑みたものであるわけで、 このお堂が古いながらも現役であることを考えれば、 そこでご本尊さまに相対することができる檀家は幸せだと思う。 しょせん我々のようなヨソモノは、遠巻きに祈ることしかできないのだ。 とはいっても、このご本尊さまは、もとからここにいらしたわけではなく、 かつては、この円融寺の裏山深くの崖に建つ岩井堂というところにいらしたという。 聞けば、清水寺を思わせる舞台造りで、江戸時代中期の名建築だという。 早々に円融寺を後にし、岩井堂へ向かうことにした。 万松山円融寺 秩父市下影森348 tel.0494-23-8838 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月20日 11時25分08秒
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