プロレススーパースター列伝「リック・フレアー編」
梶原一騎が描いたノンフィクションプロレススーパースター列伝その第9話が「狂乱の貴公子! リック・フレアー」である。ハンサムな外見が売りのフレアーはAWAのガニア教室でレスリングを学び小柄な体格という事でAWAでは苦労する。WWEでは悪役レスラーとして名を馳せるが仲間に妬まれ、バトルロイヤルで集中攻撃される。その後、足の短さを利用して必殺技足四の字固めの効力を見出したフレアーはNWAの総本山・ノースカロライナ地区でリッキー・スティムボートと出世争いをする。プロモーターのクロケットJrはフレアーをバディ・ロジャースの再来にしたかったが「人気だけで実力がなかった為控室でゴッチにKOされ最悪の恥をかかされた」と見た目だけで実力のないロジャースを罵倒。脱・人気レスラーを目論んだフレアーは巨漢十番勝負を提案しブロディやキラー・コワルスキーと対戦。そして敵として登場したブッチャーがその根性に惚れ込み味方についた。フレアーは世界最高峰のNWA王者となり日本でテリーや鶴田を相手に防衛を果たした。これがスーパースター列伝のフレアーだが実際は・・・レスリングを学んだフレアーはサラリーマンを経てバーン・ガニアのレスリング・キャンプに参加しプロレスラーとなる為の訓練を受けAWAでデビューを飾る。その後、NWAミッドアトランティック地区で生涯のライバルにして親友でもあるロディ・パイパーやリッキー・スティムボートらとNWA認定USヘビー級王座を争い日本では青森でジャンボ鶴田のUN王座に挑戦しこの3人がフレアーにとっての出生争いの相手となる。1981年、ダスティ・ローデスを破りNWA世界ヘビー級王座に初戴冠し後に同王座を8回獲得して一時代を築き全日本プロレスでジャンボ鶴田、天龍源一郎、ブルーザー・ブロディ、長州力らと同世代相手に防衛戦を行いテキサスでケリー・フォン・エリックに奪取されたNWA王座を日本で奪回している。日本でのテーマ曲は「ギャラクシー・エクスプレス」この曲はフレアーの代名詞とまで言われまたフレアーと言えば“やられ技”を持っており「デッドリー・ドライブで投げられる」「相手の攻撃を食らったあとに フラフラ歩いて前方に倒れる」がありバディ・ロジャースのウォークを受け継いだ伊達男のように格好つけながら大げさに歩く「フレアー・ウォーク」不利になった時に首を振り両膝をついて相手に許しを乞う「Oh, No」がある。1985年には両国国技館にてAWA世界王者リック・マーテルと史上初になるNWAとAWAの米国メジャー団体の世界ダブルタイトルマッチを行っている。その後、WCWでグレート・ムタらと抗争しヒールから正統派レスラーと転身、新日本プロレスの東京ドームにて藤波辰爾とIWGP、NWAダブルタイトル戦を実現。WWEへ電撃移籍を果たし、92年に開催されたロイヤルランブルで過去に抗争を繰り広げたトップレスラー達を相手に60分以上戦いWWE王者となった。近年では新世代レスラー中心のROH、オールドファン必見のTNAに登場し2002年のWWE横浜アリーナ大会で過去に日本で対戦したレスラーの名前を挙げジャンボ鶴田、天龍源一郎、ブルーザー・ブロディ、スタン・ハンセン、テリー・ファンク、ハーリー・レイス、アントニオ猪木、長州力、蝶野正洋、藤波辰爾、ジャイアント馬場、グレート・ムタの12選手である。ちなみに日本最大のライバルはジャンボ鶴田であり1983年のプロレス誌においてフレアーは「俺だってジャンボ鶴田と互角のファイトが出来るレスラーだってこと日本のファンにも分かってもらえただろ」と鶴田を意識したコメントを残している。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村【WWEレジェンドグッズ・シリーズ】【WWEオーセンティックTシャツ】WWE リック・フレアー 16 Time World Champion レジェンドTシャツ