太陽にほえろ! 山さん殉職
「太陽にほえろ」最後の殉職者が番組当初から支えてきた山さん(露口茂)であった。山さんこと山村精一の階級は警部補であり七曲署捜査第一係では主任クラス新潟県出身で父親が8歳の時に、母親が中学生の時に癌で死別している。常に沈着冷静で、長い人生経験により相手の心の襞までも読み取る洞察力を持ちその並外れた推理能力、取調べの技術は数多くの難事件を解決へと導き沈着冷静と推理力で“落としの山さん”と呼ばれた。その活躍は対決シリーズと銘打たれ爆弾事件の容疑者を自供に追い込む第2話「時限爆弾街に消える」女性が焼き殺された事件で容疑者を心理的に追い込んだ第41話「ある日、女が燃えた」嘗て目標としていた元・警視がアリバイを消し完全に見抜かれぬ犯罪を山さんが取調室で対決する第163話「逆転」時効寸前の事件に容疑者との戦いを挑んだ第317話「殺人者に時効はない」裁判所で弁護士との追及合戦に挑んだ第380話「見込捜査」検事との心理対決を展開した第438話「取調室」がある。若手刑事からの信頼も厚くマカロニ刑事(萩原健一)を殺害した犯人を捜査した第65話「マカロニを殺したやつ」ジーパン刑事(松田優作)が凶悪犯に追い詰められ間一髪で山さんが救った第78話「恐怖の瞬間」マフィアによって覚醒剤中毒にさせられた殿下(小野寺昭)を更生させる第79話「鶴が飛んだ日」容疑者を追い込みすぎて死なせてしまったブルース刑事(又野誠治)に捜査とは何かを教えた第576話「刑事、山さん」そして、藤堂不在時には代理を務め上げボス(石原裕次郎)を補佐する司令塔的なポジションになった。妻の高子(町田祥子)は心臓が弱く子供を授かる度に流産を繰り返してしまい山さんは刑事という職業柄、か家にも帰れず自身の見舞いにも来られない山村の事を心から理解しまた信頼していた良き“刑事の妻”だった。第11話「愛すればこそ」では人質に取られた妻を救出すべく犯人の理不尽な要求を飲みながらも隙を突いて犯人を逮捕しかし第206話「刑事の妻が死んだ日」では危篤の妻を無視しても犯人を追った山さんだったが事件解決後、妻の元に駆けつけるも既に遅く、病死してしまい妻の死に目に遭う事が出来なかった。高子の死後、遠縁の秋元(清水章吾)の子供隆(小椋基広)を松山在住の義母(赤木春恵)より預かると提案されていたが山さんは躊躇しかしその義母も死去し更に高知在住の義妹に預けられたものの同い年の男の子がいた事から再び山村の元に戻ってきた。その隆を嘗て山さんが逮捕し獄死した男の実娘の高田加代子(千野弘美)はその人柄が信頼され山村家のお手伝いさんとして隆の面倒を見る事になった。しかし加代子は結婚のため山村家を去り山さんは刑事である自らの身上を考慮し実の父親(清水章吾)が海外出張から帰国した事を機に隆を実親に返す事を決意。山さんは拳銃密輸事件を解決し、千代田署捜査第一係長への栄転が決まった直後、報復に出た暴力団組員に夜道で撃たれ絶命1986年4月11日 殉職。当初、山さんは転勤で番組を降板する予定だったが露口茂は「転勤で降板に対して山村が首を横に振った。部下が殉職しているのに自分だけ生き残る事に山村が違うと言った」とコメントしている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村◇【送料無料】 VHS/石原裕次郎/太陽にほえろ! 山さん殉職編/VPVX-60709