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日本は失敗に対してネガティブな国だと思います。失敗をしたら「失敗は恥だ」「失敗はカッコ悪い」「失敗は隠したい」という人が多いと思います。これは日本と言う国が島国のため外敵が少なく、リスクを取らなくても生きていける環境だったと言うのが大きかったと思います。その為、低リスク志向の遺伝子が蔓延するようになった。その方が生存の可能性が高かったのです。今までは。
タイでは、失敗すると「落伍者」の烙印を押されて、同じ名前では二度とリスクを取る行為が出来なくなるそうです。そのため、オリンピックの重量挙げで優勝したタイの選手は、「成功の要因は、名前を変えたことだ」と語ったそうです。 スウェーデンでは、会社が倒産しても負債の支払いを求めるそうです。日本は株式会社ならば有限責任なので、かなり責任が重いと言えます。このような環境では、誰もリスクを取らなくなってしまうでしょう。現にスウェーデンの近年の経済は、停滞しているそうです。 世界で一番失敗している場所はどこか。それはシリコンバレーだそうです。シリコンバレーでベンチャーキャピタルを営むある人は「シリコンバレーの原動力は、失敗だ。失敗がなければ前に進むことなんてできない。失敗をしているということは、それだけ多くのことを学んでいるということなので安心できる」と言い、更に「失敗をしたことがなく成功している人は、一体何かを学べて来たのかと思う」とさえ語ります。 自己啓発本などにはよく「失敗を恐れるな」と薄っぺらい言葉で書かれていますが、著者がどこまで考えてその言葉をつづっているのかは不明です。しかし、このティナ・シーリングさんの言葉にはとても真実味がありました。 確かに、失敗を皆で共有することによって失敗の可能性は少なくなります。一人で隠していれば、それだけ社会的な損失は大きくなるでしょう。日本人のメンタリティはまさにそういうものです。 確かに今は変わりつつあります。失敗に対して少しずつ認識が変わりつつあります。しかしまだ足りません。 私は、教師が胸を張って「失敗しても良いんだ。どれだけ失敗しても。人は、失敗から多くを学ぶものだから」と本心から生徒に語れる日本にしたいです。誰かがそう言ってくれさえすれば、子どもは喜んで自分の限界に挑戦することが出来るでしょう。子どもたちは可能性に胸をワクワクさせているのですから、後は背中を押してあげるだけで良いです。そして失敗したら抱きしめてあげて、気持ちを理解してあげるだけでいいのではないでしょうか。きっと、子どもは失敗から多くのことを学びます。それを咎める理由なんて何もありません。 子どもにはとにかく失敗が必要です。それは大人も同じ。 常識に染まっていないと思っていた私ですら、日本人的な考え方に染まっていました。失敗は他人の眼を忍ぶものだと。そういう考え方が、個人の成長も国の成長も阻むんでしょうね。 もちろん失敗の話だけではなく、その他にも発想の転換に関する話や、他人に心を開いてもらう方法、賢明な選択と正しい選択の違い、その他にも示唆に富んだ話が豊富に出てきます。 究極的には生きることに意味などありませんが、人は意味を求めたいものです。自分の人生に意味を与えてくれる人を欲しています。人に意味を与えられるような人間になれれば、どれほど素敵な人生を送ることが出来るでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.21 13:56:40
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