30日のマーケット展望【2021年は序盤が肝心、そこで踏み止まれば、評価の高い日本株の未来はさらに明るいものとなる】
28日週(今週)、30日の東京株式市場の展望をテキストで解説いたします。 【動画配信は、3日までお休みする予定です。】 本日の東京株式市場は、投資家心理が想定するほどのヤレヤレムードではなさそうだ。 持たざるというよりも、買わざるを得ないリスクが顕著に表れており、気が付けば日経平均株価指数の3万円も遠いところではない。1日で世の中が一変したようで、日経平均株価指数が27000円を上回ったことで、これまで抑え込まれていたものが吹き出したように思える。 本日は2020年の最終売買日、年初からは想定を超え過ぎた展開、日経平均株価指数の27000円超えは予想できても、同指数の16000円割れから、ここまで劇的に上昇は想像できなかった。コロナで限界値をイメージしたのは事実、ファンダメンタルズで語る水準に回復するのは容易でなく、PER15倍強の水準でも買われなかったのに、今はアフターコロナですべてが変わると期待されている。需給が下支えと言っても、それだけで買われるほど市場の投資目線は甘くなく、何かが変わると期待された結果が、今の日経平均株価指数だと考えている。 値がさ株が支えた、特定の銘柄に集中した、米国株が上昇した、いろんな揶揄したとしても、上昇したということは、買い需要の存在であるということ。それだけ日本株の評価が世界基準で相対的に低すぎた反動が出ただけ、先進国の中でデフレマインドが浸透し過ぎて、低金利に慣れ過ぎて、金利欲しさに外貨に頼っていた。 今や世界的な金利水準が日本に追いつき、このコロナウイルスのパンデミックは日本にとって、相対的にリスクは小さいとみた見直し機運が高まったのだろう。そして、コロナウイルスによってもたらされたものは真のデジタル革命であり、ようやくパソコンを通じて、ネットでつながることが日常生活に結び付いたのかもしれない。 PERよりも、日本に投資する価値ありが期待先行でも買い需要につながったとみて良く、ようやくここにきてアフターコロナを期待して、重厚長大産業にも見直し買いが入っている。アベノミクスから脱却し、ある意味ベールに包まれていた日本の今が、日本に上場している企業の魅力と成長力期待につながったとみて良く、ホントのスタートはこれからである。 年明けは調整機運に付きまとわれる傾向にあるが、上昇し続けた年もある。年が明ければ、これまでと違った景色も見え、投資環境と心理も一変するリスクはあるが、思いのほか良い流れになるのではないか。そう期待して、今年最後の文章を締めくくりたい。12月28日週、30日の東京株式市場・展望 225先物の展望、テクニカルポイント 225先物に関するコメント・30日夜間取引高値は27685円、夜間取引開始直後に続伸する中で、なお上値を追えるほどの買い需要が存在しており、いともかんたんに反落とはいかないだろう。コロナ感染者に関する報道は、内外で連日慌ただしく伝わるものの、伝われば伝わるほど買い意欲に掻き立てられ、もはや懸念材料ではない。下値のメドは30分足・一目均衡表で算出、日足の移動平均線は年明けの序盤まで目安にはならない。200日移動平均線との乖離率からすれば買われ過ぎと言われても、上記でも書いたが買いたい需要の力が勝っており、テクニカルとファンダメンタルズはもはや当てにならない。唯一効いているのが騰落レシオ、程よく過熱感を演出しないオシレータが上昇する理由付けとなる。特に騰落レシオから見れば、個別株全体と指数先物の温度差が大きく、なお上値を追っても不思議ではない。ピークアウトは買いにもなく、買われ過ぎと想像しても、それを売買に結び付けると火傷を負う展開、もう一段上値追いは十分にあるだろう。なぜなら、コロナで楽観的な気持ちになれないから、それに尽きる。 225先物に関するコメント・30日※ 上値のメド、下値のメド解説(週内のテクニカルサポート解説/先物指数で算出) 下値のメド・1は27366円、30分足・一目均衡表の雲の上限。 下値のメド・2は27183円、30分足・一目均衡表の雲の下限。上値のメド・1は27685円、12月30日夜間取引高値。上値のメド・2は27750円、オプション取引行使価格。 12月28日週、29日の日経平均先物・節目とテクニカルポイント赤い文字は上値を試す際の節目(青い文字は下値を試す際の節目) 29日の予想レンジ・先物の数値 26515円/26679円~26920円/26975円 28日週の予想レンジ・先物の数値 25505円/26190円~26982円/27092円下値メド(28日週) 11月24日安値/日足・一目均衡表の基準線 上値メド(28日週) 月足・ボリンジャーバンド+1σ/91年4月17日高値 (注)◎が記されていれば⇒クリア(上回った、下回った)の印。 ※ 225先物・テクニカルポイント(28日週、29日)参考値 CME時間外取引 -円 CFD終値 -円(時分)29956円 週足・ボリンジャーバンド+3σ29675円 月足・ボリンジャーバンド+3σ28505円 月足・ボリンジャーバンド+2.5σ28417円 週足・ボリンジャーバンド+2σ28000円 心理的節目水準27875円 オプション取引行使価格27750円 オプション取引行使価格27685円 12月30日夜間取引高値(16時54分)27590円 12月29日高値(日中)27583円 12月30日夜間取引VWAP値(平均売買価格 5時半現在)27568円 30分足・一目均衡表の基準線27565円 12月29日清算値27539円 日足・ボリンジャーバンド+3σ27503円 30分足・一目均衡表の転換線27450円 12月30日夜間取引安値(2時51分)27366円 30分足・一目均衡表の雲の上限27334円 月足・ボリンジャーバンド+2σ27269円 日足・ボリンジャーバンド+2σ27183円 30分足・一目均衡表の雲の下限27029円 日足・5日移動平均線26998円 日足・ボリンジャーバンド+1σ26920円 日足・一目均衡表の転換線/同基準線26878円 週足・ボリンジャーバンド+1σ26803円 週足・6週移動平均線26770円 12月29日安値26745円 日足・20日移動平均線26728円 日足・25日移動平均線26713.47円 12月SQ値26600円 12月28日安値(日中) 26585円 12月25日安値(2時54分)26495円 12月24日安値(16時41分)26458円 日足・ボリンジャーバンド-1σ26355円 12月23日安値(日中)26345円 12月22日清算値26188円 日足・ボリンジャーバンド-2σ26155円 12月22日安値(19時57分)26000円 心理的節目25918円 日足・ボリンジャーバンド-3σ 25505円 11月24日安値(17時00分)25405円 11月20日安値(19時11分)25383円 日足・一目均衡表の雲の上限25340円 11月13日清算値/同16日安値(16時36分)25339円 週足・13週移動平均線25298円 週足・一目均衡表の転換線25205円 11月13日安値(日中) 以下は参考値として下値テクニカルポイント25000円 心理的節目水準24993円 月足・ボリンジャーバンド+1σ24950円 11月10日清算値24872円 日足・75日移動平均線24825円 11月10日安値(日中)24778円 日足・一目均衡表の雲の下限24683円 週足・一目均衡表の基準線24417円 日足・100日移動平均線24260円 11月9日安値(19時03分)24160円 月足・6か月移動平均線24080円 11月6日安値(日中)24073円 週足・26週移動平均線23800円 週足・ボリンジャーバンド-1σ23724円 10月SQ値23490円 11月5日安値(16時49分)23350.79円 8月SQ値23272円 9月SQ値23250円 11月4日安値(17時30分)22910円 11月2日安値(16時30分)22895円 10月30日清算値/同安値(15時15分)22840円 9月28日安値22825円 9月7日安値(23時43分)22745円 8月31日安値(16時33分)22652円 月足・12か月移動平均線22618円 月足・一目均衡表の転換線22607円 週足・52週移動平均線22601円 7月SQ値22590円 日足・200日移動平均線22575円 9月22日シカゴ225先物安値22555円 8月28日安値22460円 9月21日シカゴ225先物安値22261円 週足・ボリンジャーバンド-2σ22245円 8月11日安値22225円 月足・36か月移動平均線22212円 週足・100週移動平均線22209円 月足・24か月移動平均線22185円 8月7日安値22071円 6月SQ値22030円 8月4日安値21773円 月足・一目均衡表の基準線21299円 月足・一目均衡表の雲の上限20722円 週足・ボリンジャーバンド-3σ20710円 週足・一目均衡表の雲の上限20381円 月足・ボリンジャーバンド-1σ 株トーク マーケットストラテジスト 坂口隆信 この投資情報は、投資勧誘を目的としたものではありません。 また、文中に使用されている言葉、数字等は万全を期してはおりますが、その正確性に責任は負いかねます。 銘柄選択、投資時期等の最終決定はお客様ご自身でご判断なさるよう、お願いいたします。