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カテゴリ:NY株式市場見通し
2013-06-09(日) NY株式市場:関係者のコメント: ●米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンド を運用するビル・グロース氏は、金融当局が資産購入を縮小する可能性は低いとの 認識を示した。5月の失業率が4年ぶり低水準だった前月から上昇したことを受けて の発言。 ●ハイタワー・アドバイザーズのマネジング・ディレクター、ブライアン・アミディ氏は 「雇用統計を受け、FRBが資産買い入れを終わらせることはできない、9月に縮小に 着手することもできないことが明確となり、皮肉なことに株価は上昇した」と述べた。 さらに、今後の株価動向について「景気がどちらの方向に振れるか不透明性が 高まっており、ボラティリティが増す」と予想した。 ●ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ・ポートフォリオストラテジスト、 ブライアン・ヤコブセン氏は「きょうの統計は絶妙の塩梅だ」と指摘。「米経済は成長 しているが、資産購入プログラムの縮小開始を懸念すべきほどに速い成長ではない ことを同統計は示している」と述べた。 ●ヌビーン・アセット・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、ロバート・ドール氏は 「今回の雇用統計は多くの投資家に安心感を与えた」と指摘。「予想より悪化するので はないかと懸念されていたが、中間地帯にとどまった。それほど弱くもなければ、 債券購入の縮小開始が9月に見込まれるほど強くもない」と述べた。 ---------------------------------------------------------------------------- 欧州株式市場関係者の意見: ●米5月の非農業就労者数は前月比17万5000人増加した。RBSキャピタル・マーケッツの 米国エコノミスト、ジェイコブ・ウビナ氏はこの数字について、「ファンダメンタルズ(経済の 基礎的諸条件)の面からすれば前向きな驚きだった。一方、FRBが量的緩和の縮小を検討 するほどの力強さではなかったことに市場が満足感を示した」と話した。 ●フォントベル・アセット・マネジメント(チューリヒ)の株式・商品戦略責任者、アンドレアス・ ニッグ氏は、雇用者数の増加が「9万人未満という本当に弱い数字だったら株式相場に とって非常に悪い材料となっていただろう」と指摘。一方で、米量的緩和縮小の観測を 強めるような「25万人を上回る非常に強い数字も悪材料となっただろう。そのため予想を やや上回る数字が恐らく、この不透明な時期に望める最良の結果だった」と続けた。 ●FXCMのアナリスト、ビンセント・ガヌ氏は、この日の上昇は過去2週間にわたる下落を 受けたテクニカルな反発だったと指摘。 「下向きの調整はまだ終わっていない」とし、 株価の反発は短期的な可能性があるとの見方を示した。 ---------------------------------- 外為市場 関係者の意見: ●ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)傘下RBSセキュリティーズの為替 ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「最初の反応はドルの上昇だった。 これは市場が雇用統計を予想よりも強いと受け止めたことを意味している」と述べ、「雇用者数 の増加幅は緩和策の縮小が近く決定するほど強くはないが、縮小観測をこれ以上後退させる ほど弱くもない」と指摘した。 ●ドイツ銀行のG10為替戦略グローバル責任者のアラン・ラスキン氏は、米雇用統計の内容 はドルにとって「若干の」強材料になる可能性があると指摘した。その背景として同氏は、 雇用統計によって米金融当局が資産購入を縮小するとの観測が維持されるだけでなく、 政府の歳出削減を乗り越えながら、景気が引き続き拡大している兆候を示している点を挙げた。 ラスキン氏は「縮小観測が非常に有力だ」と述べ、「雇用統計はまた、米国が財政難に直面 しつつも持ちこたえていることを示唆している」と続けた。 ●BNPパリバ(NY)の為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「これまでかなり積み 上がっていたドルロングが過去1週間で巻き戻された。目先、同様の動きが続き、その後 ドルは再び上昇基調を取り戻すだろう」と述べた。同氏はドル/円が年内108円をつけると 予想する。 ●バークレイズ・キャピタル(NY)のシニア米国エコノミスト、マイケル・ゲイパン氏は「今回の 雇用統計で、労働市場の改善状況がはっきりしたわけではない」とし、FRBが資産買い 入れを縮小する可能性が高まったとはいえないと述べた。 ---------------------------------------------------------------------------- 原油市場関係者の意見: ●エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(NY)のパートナー、 ジョン・キルダフ氏は「そこそこ良好な経済ニュースがようやく聞かれるようになった。予想を 上回る経済指標を受け、原油相場は堅調になった。全般的な勢いと強さから判断すると、 100ドルまで上昇は続くだろう」と語った。 (僕;やけに元気いいねえ) ---------------------------------------------------------------------------- 金相場関係者の意見: ●RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品ブローカー、トム・パワー氏は電話 インタビューで、「きょうの統計は米経済が改善していることを告げており、金の投資家は当局 が緩和策縮小を検討するかもしれないと心配している」と指摘。「一部には緩和措置が年内に 終了するとの不安もある」と述べた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月10日 04時40分58秒
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