かずやんの旅日誌

2024/03/29(金)22:29

5年ぶりの阿蘇火振り神事旅 其の壱

アクセラ旅(38)

熊本を襲った巨大地震。 阿蘇のシンボルである阿蘇神社の楼門も倒壊し、長い年月をかけて修復されました。 そして楼門の修復が完了し、初の火振神事が執り行われました。 今回は様々な出来事に思いを寄せたツーリング(車)となりました。 ではご覧ください。 朝4時半出発。 今回は休みが1日しか取れず、日帰りでの強行旅となった。 高速に乗り、えびのインターまでひた走る。 そして人吉まで走り高速に乗り、八代で乗り直す。 最近はこの走り方が定番だ。少しでも旅費を抑えるための方法だが本来の使い方ではないため、せめてマナーよく使わせてもらおう。 八代インターで降りたついでに給油。 ここのエネオスが安く、エネキーでハイオクが159円と地元のエネオスより20円近く安い。 しっかりと満タンにして再出発。 益城熊本空港インターで降り、空港を潜って57号線に抜けた。 するとアクセラのメーターが、333333kmを指すではないか。 BKアクセラ、まだまだ現役!先日ホイールを交換してから高速走行も苦ではなくなり、どこへでも遠出ができる。 これからもよろしく! 「これが数鹿流崩れから引き上げた阿蘇大橋の橋脚です」 ガイドの方が真剣な面持ちでそう話す。 57号線を阿蘇へ向かい、最初の目的地「熊本地震 震災ミュージアムKIOKU」に来ていた。 東海大学農学部阿蘇キャンパスに設立された施設だ。 実は2年前にも来ていたのだが、その時は保存された東海大学の建屋のみの展示であり、この施設はできていなかったのだ。 しかも月曜休館ということで、昨年末の阿蘇・英彦山旅や、長崎ランタンフェスティバル旅の際は行くことができず、今回ようやく訪れることができたのだった。 施設前に置かれた巨大な橋脚。 ガイドの方の話だと、阿蘇大橋の地下に布田川断層が走っており、地震で橋に捩れるような力が加わり変形。 数鹿流崩によってとどめをさされたのだとか。 阿蘇大橋の在りし日の姿が浮かぶ。 その後館内に入りスクリーンで熊本地震の一連の流れの説明を受け、展示物を見て回る。 最初に目に飛び込んできたのが、押しつぶされて原型を留めていない車だった。 私は最初、数鹿流崩れに巻き込まれ亡くなった大学生に車かと思ったが、近くの火山研究センター崖下が崩落した際に巻き込まれた車と説明を受けた。 確かにあの谷底では車を引き上げるための重機も入れないだろうし、それに中で人が亡くなっているのだ。 掘り出さず、そっとしておくのがいいのだろう。 このフロアのガイドの方は地震前に東海大学の学生寮の管理人をされていた方であった。 私は地震直後、災害ボランティアで訪れた車帰の現場で東海大学の先生と知り合い、詳細を知っていた。 知っていただけにその惨状をお聞きするのは心苦しく、寮のことには触れずお話を聞かせていただいた。 このフロアには災害後、避難所で使用されたパネルなどの展示もあり、災害時事業継続計画の委員をしている私にとってもとても参考になる展示内容だった。 この教訓を生かし、次に備えていかなければならない。 改めて身の引き締まる思いだった。 「これは私の持論なのですがね」 私は次のフロアに移動し、巨大な布田川、日奈久断層の模型を前にガイドさんの説明を受けていた。 阿蘇谷で液状化が起きた場所は過去湿地帯であったという持論(某協会会長お墨付き) 不知火海に日奈久断層から伸びる隠れた断層があるという話。 根子岳は外輪山の一部であるという話。 阿蘇神社、楼門修復工事のお披露目をした際にガイドをした話。 阿蘇神社の楼門創建に携わった若い棟梁の話。 熊本地震で倒壊した楼門を見て、宮大工を志した少年の話。 大観峰の名前の由来。 などなど。 この方のお話がとにかく面白い。 平日の朝一番で空いているのをいいことに、いろんなお話を聞かせていただいた。 おかげで私の阿蘇うんちくがだいぶ貯まりました笑 思い返せばこの方と1時間近く話していたんじゃ^_^; 団体客がやってきたため、ガイドの方にお礼を伝え次の展示へ。 次の展示は阿蘇キャンパスの建屋だ。 こちらは震災ミュージアムが着工前だった2年前に訪れているため、外観だけ写真に収め次の展示に向かう。 次の展示は熊本災害デジタルアーカイブの説明であった。 室内には熊本地震関連の書籍と語り部の資料が多く展示してある。 ちなみにこのデジタルアーカイブはネットで視聴可能である。 興味のある方は、「はじめにお読みください」を確認してからご覧ください。 全ての展示を見終えて入り口に戻ってきた。 すると最初に阿蘇大橋の説明をしてくださったガイドの方と、多くのうんちくを授けてくださったガイドさんと再会。 ガイドさんはまだ語り足りなかったようで、喋りたくてうずうずしている笑 私ももっとお聞きしたかったが、ここにきてすでに2時間が経過していた。 次の予定があったため、後ろ髪引かれる思いで震災ミュージアムを後にした。 また今度時間を作って話を聞きにこよう。 ~其の弐に続く。

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