水晶の間

はるさくら2世さんの日記を読んでいて、思い出しました。

それは、ある冬の事
うちの母、新月の晩に路地を曲がって入ってきたのです。
そしたら　なっ　なんと　夏でもないのに　のっぺらぼうが向こうから歩いてくるではありませんか。

ま　まさか　そんな！！

　よ～くよ～く見ても目も鼻も口もない

固まっている母に　のっぺらぼうはどんどん近づいてくる。

そして、あと3メートル2メートル
もうダメだ
っと思った時に　のっぺらぼうに　挨拶をされました。

「ああ～　こんばんは～」

あはっ　あははっ

なんとのっぺらぼうは、夜うつむいて両手をポケットに入れて歩いてきた　ご近所に住むつるつる頭のおじさんだったのです。

うつむいていたので、闇夜に恐怖心をもちつつ歩いていた母には、頭だけしか見えず、なんと　のっぺらぼうとまちがえてしまったのです。

勝手に　のっぺらぼう　にされてしまった　かわいそうな　おじさんのお話でした。