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テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:介護のこと
朝食後、突然手紙を取り出して「ぜったい今日はこの差出人に直接お礼を言いたい」といわれる方がいました。
え・・・ どちらの方でしょう。ふーん、ここから1時間、山を越えていった所。で、 「いつ行きたいですか?」 「今日、ぜったい」 ・・・行きたいのは重々承知しました。でも職員がいない。で、もう一度。 「家族の方が連れて行かれるんですか?」 「いや、家族は知らん。今日きたら今日連れて行ってもらう。ぜったい」 「じゃあ、家族の方に電話しましょうか?」 「いや、しなくていい。」 んー・・・ ー中略ー (この方普段は口数少ない割りに、口を開けば意外と頑固者だったりするんです。でも、普段要望が少ないからこそ、私もぜったいこの要望に応えたいと思いました。よーし!がぜんやる気になりました。) しかし、ご家族にも予定ってものがあるだろうし、職員はいないし・・・ でも悩んだ挙句にやっぱりご家族に相談しました。 ご家族も突発的なことで悩まれましたが、「親父が行くと言うなら、今日でも後日でもぜったい行かないといけないですもんね(苦笑)」と「親父」のことをよーく理解されておりました。ほっ^^ 結果、正味4時間、その方はご家族と海の見える差出人の家に行くことができました。 その方が帰ってこられ、海を数年ぶりにみたことや差出人と対面したときのことを話される表情はとても嬉しそうでした。話の輪がグンとひろがりました。 なんだか私、嬉しくなりました。 要望に応えられてよかった。と思う反面、ご家族には迷惑を掛けたなとちょっぴり反省です。 でもでも、すべての要望に応えられると言うわけではありませんが、「ぜったい応えたい」という想いは常にあります。私が考える介護のプロ像の一つです。やはり身体的な介護だけでは、その方の生活や想いは充足できません。精神的な所が満たされてこそ、その方の生活の質が向上していくのではないかとヒシヒシと感じた今日でした。 またヒートしそうです。 まあ今日はよかったよかった、と言う事で眠りたいと思います。 台風さま、今回はカンベンしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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