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2011年05月19日
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カテゴリ:マンガ/アニメ
 アニメ版アイドルマスターの発表があってしばらく経ち、ヴィジュアルなどの資料がいくつか出てくるようになりました。
 しかしながらアイドルマスター、特に『アイドルマスター2』を取り囲む環境は厳しく、アニメ化についても『超マイナススタート』という状況なので、挽回はかなり大変です。というか、具体的に数字の話をするとこれがちょっとヤバイ。

 アイドルマスター2の定価は8,800円(初回版)です。卸しはおそらく5掛けなので、つまり卸値は4,400円。推定出荷数は約40,000本とのことですから、その売り上げは1億8千万円ぐらい。そこから開発経費をさっ引いて利益が出るのですが、3ヶ月で作るパッケージモノのエロゲでも、まともに作ればどんなに安くても1千万ぐらいかかります(超安く作って300万円ぐらいからかな)、人件費や事務所費用や諸々加えると。アイマス2規模になると、いくらかかるか分かりません。ソースレスなら、プロデューサーの石原さんの年収が800万円とのことですが。

 アイマスの場合DLコンテンツがあるのでパッケージだけでお金計算は出来ないのですが、内部の数字がどうであろうと、下がった株価による減資は数十億単位。もちろんアイマス2『だけ』のせいで株価が下がったわけではありませんが、その5%でも責任であれば1億8千万ぐらい楽勝で吹っ飛びます。
 『アイマス2が抱えているマイナススタート』とは、役員が株主総会でつるし上げを食らうレベルの話なわけです。このハードルの高さを、はたして石原P以下スタッフは自覚しているでしょうか?

 してないと死ぬよ? マジで。

 さて、『まさしく暴言』と言うレベルで自覚を持って発言するなら、お金と時間と人材を与えてくれるなら、自分はアイマス2とか2.5とかを『ファンがそれなりに納得できるレベル』で作れると思います。たかがエロゲ制作のスキルがあるからと言ってそんなビッグタイトルを受け持てるのかというともちろん課題も多いしハードルは高いですが、私の特異と言ってもいいスキルに『二次創作に特化している』という職能がありまして、つまるところ『原作があるならファンが怒らないで比較的受け入れてくれるものは構築できる』ということが出来る、というか訓練されているからです。
 つまり『大成功はしないけど大失敗はまず無く、既存のファンの大多数は維持してもしかしたら増員も見込めるかもしれない』という、安定路線。無印アイマスはまさしく『新機軸の新しいゲーム』で、そういうものを創出するのはかなり厳しいですが、アイマスのテイストを解体しファンの意思を拾い、旧来のファンの勘所を押さえた上で物を構築するという意味では、もしかしたら今のアイマス2よりマシなものが作れるかもしれません。条件がタイトかつ範囲が狭くて恐縮ですが。

 この辺については、私よりアイマス創作者として適任のPさんがニコニコ動画とかにごっそりいるので、私の職分は企画ではなく『構築者』のほうがきっといいと思います。私よりアイマスを愛し私よりアイマスを理解している人は、本当に多いので。

 さてアニメ版アイドルマスターですが、もちろん原作があるので『二次創作に特化』という能力を有しているアニメスタッフと監督に頼むのがいいはず。
 つまり『京都アニメーションスタッフ』や『マトモな時の山本寛監督』など。
 アニメ版アイドルマスターを成功させるなら、石原Pのような『0を1にする能力』ではなく、これら『10を100や200にする能力』を持ったアニメスタジオやスタッフにやらせるべきです。

 改めて言うまでもなく、無印アイドルマスターはその創出において『0から1』になったゲームです。1増えたというより、『無限倍に増えた』と表現すべきでしょう。
 対して京アニやヤマカンは、『10あるものを何倍にも膨らませる』ということに特化しています。まあ京アニやヤマカンがオリジナルで作ったアニメや映画はかなり死滅しているので、本当に彼らは『超二次創作集団しかできない』と言った方がいいかもしれません。ただ京アニのkey作品やヤマカンの『かんなぎ』のような例を見れば分かるとおり、彼らは『企画規模に見合わない成功が出来る恐ろしい集団』で『異能とも言える原作ありアニメ構築能力を持つ能力者』です。
 その根源は『原作に対する高度な理解』と『ファンに対する深い配慮』で構築されていて、つまり誰も怒らないし不満を言わないので、後には「良かった」という感想と評判や評価しか残らないわけです。

 この、『一切不満が出ない』というのは、ちょっと減資しただけで数十億という、コンテンツ売りメインの会社にはとても重要です。

 特に注目していなかったので、アニメ版アイドルマスターをどこの誰がどのように受注したか分かりません。しかしその人選についてはしっかり見定めないといけないところです。
 まあ前のアニメ化の時は、『サンライズの第8スタジオが受ける』と聞いた時点で「ああ、もう美少女バトルものは確定だな」と思い(何せ『サンライズ初の美少女アニメ』と銘打って出した『舞-HiME』がバトル物で超が付く鬱展開だった)、その予想の斜め上で「巨大ロボット美少女バトル物かよ!」とツッコミ入れたのはもう懐かしい話。

 ともかく今回は『正伝』として出すようなので、制作スタッフに要求されるのは『(無印)アイドルマスターのテイストを理解し』『ファンの希望や願望をリサーチできる人』じゃないと、もう間違い無く100%コケます。もしいきなりリサーチしたのが現在の紛争の元である『2』だったりすると、スタジオやスタッフの履歴に10年は残る疵がつく事になるでしょう(私見で恐縮ですが、2のテキストやシナリオ構築はどうも好きになれない)。

 企画者石原某さんは、0から何か創出することは出来るようなのですが、セルフでもパロディ系統は、苦手というレベルを超えて出来ないみたいです(無印以来の移植アイマスはどうもおかしい)。アニメについても、下手な口出しはかなり危険です。先ほど『私よりアイマスを愛し私よりアイマスを理解している人は本当に多い』と言いましたが、今回のアニメ版アイドルマスターが成功する必須項目の一つは、『職能的にプロフェッショナルな二次創作が出来るスタジオ(もしくはスタッフ)に発注出来たかどうか』にかかっていると思います。

 それでも、これは『最低要件の一つ』なんですけどね。

 ともあれ、メインの消費者はファンなので、その辺りのファン心理をしっかり汲んでくれるスタッフを確保出来たかどうか。また石原Pに過剰な口出しをさせないような体制が出来ているかどうか。
 『言葉の表現』としては歪みを感じないわけではありませんが、ベターアンサーはこの辺『から』だと思います。

 なお、一般的に「ファンの要望を過剰に聞き入れる物作り」は破綻しがちです。アイマス2ではその辺根こそぎ失っていましたが、逆説的には「適度に受け入れることは成功に繋がる」ということでもあります。
 この辺り、ファンの皆様にも適度な自重とほどほどな発言で、コンテンツのバランスを自身で真剣に考えてもらえればと思います。『常考』という単語で思考停止するのではなく、また拒否反応に対して脊髄反射で行動するのではなく、『ファンとしてどうより良く自身を運営するか』という視点で。
 そして、出来るだけ論理的で好意的で前進的な思考と行動を意識していただけると幸いです。小さな善意が束になってかかれば、大きな良い結果に繋がるものですから。

 結びに一言。

「私はそれでもやっぱりアイマスが好きです」

 以上です。





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最終更新日  2011年05月19日 21時25分45秒
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