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かかづのばかもやすみやすみ

2011年09月19日
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カテゴリ:マンガ/アニメ
 あくまで『持論』なので、内容に目くじら立てないように願います。

 昨日『キャラクターの死』について言及しましたが、実のところ次のように『キャラ殺し』をする人が多いです。

キャラの死ってさぁ……

 つまり、言葉を選ばないなら『一発ネタ』としか取り扱えない人が、とにかく多い。

 物語は過程ありきであり、そこで積み上げたもの無くして物語は成立しません。しかし物語の構築というのは、とにかく緻密な計算と地道な積み上げで行われるものなので、結構キツイ。
 ゆえに『わかりやすい悲劇の記号』として、創作者が死を取り扱いたくなる気持ちは分かります。しかし、それはやはり安直の極みでしかない。とにかくペラいんですよね。『記号』として殺されるほうはたまった物ではありませんが。

 ゆえに、私は『泣きゲー』とかそれのアニメ化とかに類する作品群は、どうも好きになれません。単に『技術』として死を取り扱っているだけなので。

 数字で分量を測れるようにするなら、例えば話題に出した『魔法少女まどか☆マギカ』では、巴マミ一人を殺すために本編なら60分以上、シリーズ構成上なら12話中3話、つまり全リソースの25%を投入しています。たった12話しか無い物語において、この手間のかけ方は一種のバクチです。しかし、これぐらい手間暇掛けてやらないと、死が空虚になったことは間違い無いところでしょう。巴マミの戦闘は回数も多いし派手でしたし。

 また、ちょっと前のアニメで『舞-HiME』というものがありまして、こいつは『サンライズ初の萌えアニメ!』と銘打ってリリースしたのですが、1話から『萌え→燃え』になって、1クールかけて『人が死ぬ鬱アニメ』へと変遷してゆきました。こちらも本編と言えるヒトゴロシ展開にリソースの半分を投入しています。
 アニメ化した『ぼくらの』については、原作に可能な限り準拠した所までは、視聴者は悲鳴を上げっぱなしでした。なんといっても死ぬ子供の、それまでの人生がみっちり描かれていたからです(当時はまだ未完だったため、アニメは途中から『大人視点』の物語になった)。

 で、これらの『死』の取り扱いを『結末』と捕らえて描く人が多く、そういう作品はおおむね失敗しています。

 では『結末』ではなければ何なのか? 簡潔に言えば『過程』です。それは『始まりから完結に至るまでの部分』という意味での。

 『まどマギ』の本編は、巴マミの死から始まったと言っていいでしょう。『舞-HiME』もバトルロワイアル展開での殺し合いになってからが話題を呼びました。『ぼくらの』は『死が逃れられないものである』と分かった所からが本編です。つまり、『死』は物語の起点であって、結末としてはなかなか成立していません。しかし『死という結末』を途中で描いて、収拾がつけられなくなる場合が多い。

 敬謙なクリスチャンには申し訳ありませんが、世界一有名なエンターテイメント的読み物としての『聖書』でも、一番の佳境は処刑シーンではなく復活のシーンでしょう。キリストが聖人たり得る唯一点は、人間には不可避であり不可逆性の『死』をひっくり返したところにあります。
 『まどマギ』についても同様に、(こちらはしっかり伏線消化し論理的帰結を整えた上で)物語の中で神性(?)を獲得している。有名なコピペに『クラナドは人生』というのがありますが、今後『まどマギは神話』というコピペが流行ってもいいのではと思います。つーかキリストが人間の原罪を背負って死んだ構図と、鹿目まどかが魔法少女の業を抹消した構図というのは、良くできた相似形だと思います。

 『ヤンデレ』も同じで、最初から壊れている女の子を「さあどうぞ」と出されてもそれは単にネタでしかなく、ヤンデレ作品とsて名高い『SchoolDays』では『人間が壊れて行く過程』を丁寧に描いたからこそ――まあ、最終話が『NiceBoat』な状態になったわけです。他のヤンデレを取り扱ったらしいアニメにそこまでの破壊力があったかというと、具体的には無いですし。

 『キャラクターの死』も不可逆性の強いもので、そうそう取り扱えないし取り消せません。その辺潔かったのは『皆殺しの富野』と言われた時期の富野由悠季監督監督でしょう。富野監督は、人間のエゴや怨念を画面に詰め込むのが非常にすごかったので。

 メディアがアニメでもゲームでも小説でも、まあ最近の事情を言うなら『キャラクターは商材』なので、その殺し方は一考どころではない考える必要があります。『まどマギ』で破滅を一番濃厚に描かれた美樹さやかが、人気投票や商材としてやや不遇だなーと思うことはありますが(ボーイッシュなショートヘアの女の子はどうもオタクに受けが悪い)、本来彼女ぐらいの密度で破滅を描かないと、やはりペラい内容で終わるでしょう。

 それほどの怨念を作品に込めて、なおかつバランスが取れるかどうか?

 今のところそれが出来るのは一部の希有な創作者に限られており、安易な模倣でしくじる人が後を断たないと言うところでしょうか。ちなみに自分は、怨念のほうが強くてバランスが取れていないタイプらしいです。

 ところでAT-Xでは今週最終話を迎える『神様のメモ帳』。まあミステリ系列は名探偵コナンも含めてみーんなそうなのですが、常に『最初に死ありき』で、生死という観点からだと常に敗戦処理なんですよね。『死を予防』した作品って、デンゼル・ワシントン主演の『デジャブ』ぐらいしか知りません。ハリウッドでもそれぐらい、死の取り扱いって難しいんですけどね。レーティングとかも厳しいし。






最終更新日  2011年09月19日 22時04分38秒
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Re:キャラの殺し方について(09/19)   通りすがり さん
あなたが泣きゲーをろくにプレイせずに嫌いなのは理解しました
CLANNADが気に食わない様ですがあの作品も死んでからがシリアス編本番で、主人公がどう成長しどう周りと向き合うかが描かれている作品です。
あなたの意見は矛盾だらけなんですがそこについてはどうお考えでしょうか (2017年10月21日 08時55分07秒)

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