カテゴリ:マンガ/アニメ
以前、アニメ版『神様のメモ帳』について記事をポストしました。AT-Xでは今10話目で、実は今頃第1巻の物語を始めています。
これは、構成作家の勝利ではないでしょうか。 アニメ『神様のメモ帳』は、とりあえず作画面という部分については良作です。むしろ整いすぎて突出した部分が少なく、アニメ化で没個性化したとも言えます。 ただし、これは最近の『原作付きラノベ』全般に言えることで、具体的には『作画崩壊がネットニュースで話題になるぐらい少ない』という現状と、ハンコ絵ならぬ『ハンコラノベ化』が進み、結局絵にするとみーんな似たようなヴィジュアルになってしまうところが主な原因。スタジオならではの持ち味を活かした演出以外は、もう学校の制服ぐらいしか見分けが付きません。 最近のトレンドは『学園』『ラブコメ』『+α』という要素で組み上がっていて、 1.SFはメカとかロボットとか描ける人が居ない(orギャラが高い)からNG 2.ファンタジーは背景美術や衣装設定やCGが使いにくいからNG なんていう、『商品化が困難なのはやめてくれ』というレギュレーション化が進んでいます。編集部が『商品作りをしている自覚を持ってくれ』と言うのは、わりとそういう意味。 そのなかでどのように『作風』や『個性』を出すのかが、まあ読者に手にとってもらえるかということなのですが、『神様のメモ帳』の原作は、(10話観た人なら分かると思うけど)主人公が第1巻で敗北し、その事をずーっと引きずり続けている、かなり気分の重い物語構成になっています。 んで、J.C.STAFFさんはその辺の構成をばっさり超変更しました。アニメ版『神様のメモ帳』は多分1クールだと思いますが、1巻の物語をラストエピソードに持ってきたわけです。これは、アニメ作りとしては多分正解。よく「J.C.STAFFは原作クラッシャーだ」と言われますが、J.C.STAFFじゃないとこの壊し方は出来なかったと思います。つーか10話観た人なら分かると思う。第1話でヒロインに自殺されたら残りの物語困るよね、視聴者として(ヒロインはロリのニート探偵だという人も居るだろうが、彼女は『超越者』なのでヒロインとは言い難そうだ)。 アニメという『枠』の都合上省かれたエピソードもあるのですが、『商品化』という意味においては、この大手術は『長期的に吉』のはずです。なんといっても二期とかやりやすいんで。 ちなみに私は、最近の学園モノアニメだとピーキーな制服じゃないと見分けられないことがあります。具体的には突起物が多いとか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月12日 22時13分46秒
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