カテゴリ:マンガ/アニメ
AKB48のアニメ化発表後、とりあえず二次元界隈では早速AKB48に対するネガティヴキャンペーン――というほどでもない批判的な過剰反応が百出しています。まあスタッフを見る限り『裏方はものすごく豪華』ですが、オタク諸賢は好意的に取っても良い話なのでは無いでしょうか、AKBファンと同じ土俵でガチの殴り合いが出来ると言う意味で。
どんなにスタッフが良くても、最前面から二番目ぐらいに居る『声優』がクソだとその作品はクソ確定します。同じく従来のアニオタを納得させられるような楽曲じゃないと、マクロスの河森さんを引っ張ってきてもどうしようもありません。元々アニオタはAKB48をかなり嫌っていることや、最近の声優の暴露話を『秋元康の陰謀』だと邪推するようなネガティヴな見方をするユーザーを前に、例えば従来の選挙型選抜システムを行使すれば、結局『声演』ではなく多くは『ファンの財力』でキャストが決まってしまいます。ついでに言うと今のところ6名の選抜が予定されていますが、もしその6名の配役が『投票順』とかになったら、監督や演出がどんなにがんばってもミスマッチにしかなりません。 例えば宮崎駿さんは、『風の谷のナウシカ』公開時にエンディングの公式テーマ曲を「イメージに合わないから」と外してBGMに差し替えました。結果的にその判断は正しかったと個人的には思いますし、宮崎さんの『リアル俳優に対するプロデュース嗅覚』というのは、なかなかハンパ無い物があります。『もののけ姫』での田中好子さんや森繁久彌さんのキャストなどは、その好例では無いでしょうか。 河森正治さんが『アニメ+歌』にどんだけ強い戦闘経験値を持っていても、『AKB商法』のシバリがある限り十全に働けないのは明白。それだけの逆境を圧してアニオタを納得させられるものにパッケージング出来るのなら、『AKB48はアニオタに対しても、貢ぐことが可能な商材たり得る』と、ユーザーとして素直に認めて良いと個人的には思います。 まあ、この辺り私はゲテモノでも不味いものでも『食ってから判断する』という方向なので、各々の判断は違うでしょうが。 いずれにせよ在来AKB48ファンは、多くのアニオタのあずかり知らぬところで散財するのは間違い無いので、そうやって秋本某の懐を潤わせるのは気にしなくて良いのでは無いでしょうか。声優業界に多少の醜聞があってもそれは元々存在し恒常化した悪癖なので、声優さんを『人間扱いする良い機会』という意味でも、オタクに取っては有意義だと思います。 今回の『リアルからの二次元への進出』は、割と有益なリトマス試験紙と考えれば、結構良い機会だと個人的には思うんですがね。その結果爆死するのはAKB48サイドのファンやクリエイターですし、河森正治さんが原案・監督やって維持出来ないなら、少なくともリアル芸能におけるAKB48が二次元芸能にマッチできるシーンは、今後10年は無いと考えて良いと思います。 ちなみに私はAKB48そのものはそんなに嫌いじゃありません。私は生身の女の子のほうが好きなので、目の保養にはなります。歌はどうしても往年の名歌手と比較して下手くそにしか聞こえないので比較してしまいますが、それは個々の問題なのでご容赦願いたい。 で、私が嫌いなのは『AKB商法』とか『角川商法』とか『完全版商法』とか『特典商売』といった、『創作者や芸能を商売にしている人のあずかり知らぬ場所でむやみやたらと大人の事情を振りかざす異常な商法そのもの』であって、よほどの増上慢を晒した島田紳助みたいな人物でもなければNOを突きつけることは少ないと思います。過去記事ではAV出演した元AKB48の『やまぐちりこ』さんのプロフェッショナリズムも評価していますし。 ともあれ、また秋元康さんがファンからかっぱぐ為に企画立案しているわけですから、踊らされたいAKB48ファンは、異様に目をきらきらさせて北の将軍様の前でマスゲームをする臣民のように喜んで踊って下さればよろしいかと。ただし、二次元人にそれを強要するのはナシでよろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月18日 19時10分47秒
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