かかづのばかもやすみやすみ

　機動戦士ガンダムAGEが放送開始されて、早幾星霜。
　というかまだたった2話ですが。

　前の『機動戦士ガンダム00』で最初「また腐女子ガンダムか～！」と嘆いていたら、政争あり宗教問題ありの、アイルトン・セナのような、クラッシュ＝即死レベルのギリギリを攻め込むような物語展開に魅せられ、気がつけばどっぷりハマってしまいました。メディア側の営業的にも大成功だったようですし（プラモデルがちょいと振るわなかった模様）、以後『ガンダムを観るときは先入観を捨てよう』と心に固く誓った2010年。

　で、AGEを2話まで観ましたけど、ネットの評判ほど悪くないと思うんですが、どうしてこんなに叩かれているのでしょうね。まあ監督さんがTwitterでわりと大言壮語しているのもあるでしょうが、『ガンダムはそのチート性能ありき』なので全体的な文句の付け所が違うような気がします。まあ『レベル5のゲーム商材前提としての新ガンダム』という見方をすれば自分も多少は面白く無くなりますが、アニメそのものはなかなかフォーマットに沿った形でまとまってて良いのではないでしょうか。

　UCの作画レベルやガノタ成分を要求するのはきっと間違い。UCのEp.4の『ジュアッグ無双』とかかなりの俺得ですけど、どう考えてもガノタ以外に意味のある映像にならないので。

　AGEは親子三代というスパンで物語を構築するそうですが、ゲーム版ではドラクエの『天空の花嫁』的な、カップリングで 勇者 ガンダムの性能が変わるといったギミックがあれば個人的に楽しめる要素は多そうです。まあ構成が『古式ゆかしいゲーム脳』っぽくなっているので、個人レベルでなじみ深いからかもしれません。

　ただ、モビルスーツがまるでアルミニウムかバルサ材か何かで出来ているような軽薄さは、今後の演出的に改善か更新して欲しいところ。すでに露出している3形態のうちスピード型になったときの驚きが薄いと悲しいかもしれません。

　あとは「なんとかエッグでAGEシステムを複製して作れば全部解決じゃね？」というような思考をとりあえず追い出すような努力は個人的にしておくぐらいかな。そんな気遣いが必要な時点で問題があるかもしれないけど、ワンオフ的なギミックとしては良いアイデアだと思うので。




　まあ、重量感はSEの領分だよなぁ。元祖ガンダムのSEはおそらくレベル5がゲームを作るときに使用料がハードルになるから使っていないんじゃないかと推測しますけど。あとSEEDの時のように丸二年声優萌えな腐女子脚本に付き合う羽目になるよりははるかに現状はマシかと。

　そう考えると、自分は腐女子向けガンダムとトコトン相性悪かったんだな……。