カテゴリ:マンガ/アニメ
どーすっかなー。どう感想を書くべきか。 ここ最近の自分は、ことガンダムについては特に、基本『こまけえこたぁいいんだよ!』という方針で観ているのですが、だんだん看過できなくなってきたというか。 物語というのは基本、ご都合主義で出来ています。主人公には主人公補正が付きますし、主役機には主役補正が付きます。なのでガンダムがオーパーツなのはかまわないのですが、『周りが普通だから成り立つものである』という前提がすっぽ抜けているというか……。 例えば3話のコロニー崩壊の時、「本当は脱出路なんて無いんだよね」的な台詞を言ってたオッサンが、コロニーの芯にひっかかった支柱を除去するために歩くのもキツイ重傷状態でありながらモビルポッドを操縦して『俺参上!』してたとか、最低限の『軍』という設定構築についてひどく不安な描写があるとか、ときおり設定オタクと言われる自分が『フィクションということを了解した上で』でも「ないわー!」という要素がちらりほらり。 初代ガンダムでは、アムロ・レイがガンダムに乗らざるを得ない状況を富野監督が構築し、庵野秀明さんが「これは完璧だ!」と言わしめるほどの隙の無さを見せていたのですが、つまるところガンダムのテンプレートは『子供が軍艦に乗って戦争させられる』という部分に尽きます。エヴァはその辺、まさしく『有無を言わさず』というゴリ押しでシンジ君は初号機に乗せられるわけですが、実はガンダムもエヴァもその『スペック』で緒戦に勝利しているわけで、エヴァに限ってはシンジ君が能動的に単機で勝利した敵というのは意外と少ない。ガンダムはその辺、まさに『ガンダム無双』状態なのですが、ガンダムの魅力は『常識的な範囲の異常環境』という舞台装置にかなり依存しています。AGEはその辺がすごく甘い。 AGEシステムといったギミックについては特に文句は無いんですが、仮にも軍艦や軍属の取るような行動様式を無視、もしくは『それだけならまだしも』というレベルで、舞台装置である『周囲』がひどく異質で陳腐に見える。 で、思い当たったのが「これはイナズマイレブンを作る要領で作っているのでは?」というところ。 イナズマイレブンは、一応『サッカー』というルールでフォーマットされた規格で出来ているはずです。しかし本編はそもそも『サッカーという定義』すらぶち壊してシリーズが運営されており、少なくとも私はサッカーコンテンツとしては認識していません。まだしも『キャプテン翼』のほうがサッカー漫画と言えるでしょう。 で、私が思ったのは「そもそも巨大ロボットものという自覚はあるのか?」という、ものごっつ根源的な疑問です。『ガンダム』や『カテゴリ:リアルロボット』というものですらありません。 で、この疑問にぶち当たった瞬間、監督の大言壮語の論拠が思いつきました。現行の『イナズマイレブン』はヒットコンテンツですから「イナイレのノウハウを投入したAGEが評価されないはずがない」という、もしかしたら『ガンダム』というコンテンツで持つのは危険な、場合によっては『誤解』となる論拠です。 イナイレは、自分としてはバトルアニメです。でも、ガンダムでバトルをやったGガンダムも、自分は東方不敗が登場する13話までは辛抱の時間でした。東方不敗が素手でモビルスーツを粉砕した時にやっと、「ガンダムなど飾りです! 視聴者にはそれがわからんのです!」という解釈を見出して、その後は脳をスッカラカンにして番組を楽しんだものです。 ですが、仮にイナイレのノウハウを投入して構築したガンダムだとすると、自分はAGEは楽しめないことになってしまいます。私はイナイレが嫌いなのです。 『ロボットアニメ』としても怪しく、『嫌いなイナイレ成分についてはフルスペック』という番組を、私は楽しめるのか? ぶっちゃけものすごく疑問です。 公開済みの設定とかメカデザインとか物語展開とか、個々のディテールについては『個性』ということでスルーしていますが、私個人が楽しめるかという点においては、なかなか疑問な状態。願わくばGガンのようなブレイクスルーを期待したいところですが、SEEDのように2年間声オタ腐女子に振り回されるようなことになれば、めいっぱい嫌いになれそうです。 一応観るけど、なんというか暗雲立ちこめてきた感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月06日 20時06分01秒
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