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テーマ:マビノギ日記(784)
カテゴリ:マビノギ日記
![]() 【枕マスター・ジョー】 ゴホゴホ・・・ゴホゴホッ・・・。 ・・・ ここはどこ・・・? ・・・ ・・・ ・・・ 近くからマスターのオーラが・・・。 ![]() 【枕マスター・ジョー】 くうっ・・・あなたは・・・あなた達は・・・だ、誰・・・? ![]() 【マスター・チュウ】 我か? 我はマスター・チュウ!! ペスト神拳の伝承者なり! ![]() 【チュウ太】 おいらはその弟子のチュウ太っすよ~ ![]() あなたもマスターなのですか! あなたこそ私が探し続けていた人・・・いえ、探し続けていた鼠! もしよければ・・・枕マスターになりませんか? いや!!!!!!!! 必ずならなければなりません。 私の後継者になってください。 ![]() いいだろう。 ![]() いいんっすか?!! なんの話かも聞いてないっすよ!!? ![]() ありがとうございます。 何としても・・・マスター・チュウさんに後継者になってもらいたかったんです。 私は枕マスター・ジョーといいます。 ここがどこかは知りませんが・・・。 私は枕で色んなことが出来る所から来ました。 ![]() 枕で色んなことが。 そんな場所があるんっすね! いったい枕でどんなことが出来るんっすか? ![]() そうですね。 眠るのに使ったり、振り回すのに使ったり、枕投げに使ったり、ダンジョン入場アイテムに使ったり、木やモンスターをポフポフ殴るのに使ったり、色々出来ます。 ![]() それ多分この世界で出来ることとあんま変わらないっすね。 ![]() 「来た」と言いましたが、来たという表現より・・・ 性格には後継者を探している途中、命を狙われて 海に捨てられてここに流されてきました。 はい・・・私が暮らしている所の枕マスターは強大な権力を持っています。 それで大勢が後継者になるために来ましたが、 誰一人マスターの境地に到達する能力を持っていなくて・・・。 全員帰しました。 それが理由で命を狙われたんでしょう・・・フフ。 ![]() オヌシ命を狙われておるのか。 命を狙われて尚、自らの信念を貫くその信念、誠に天晴也ィッッッ!!! ![]() へぇー、大変だったんっすね。 ![]() はい、それはもう・・・。 大勢の枕を持った刺客から追われて・・・。 ![]() ・・・そう聞くとあんまり大変じゃなさそうっすね。 ![]() フフ・・・ くっ・・・ゴホゴホッ・・・うぅ・・・・・・。 まだ完全に回復していないようです・・・。 厚かましいお願いで申し訳ありませんが・・・ 回復薬を作れる材料を集めてきてくれませんか? ![]() いいだろう。 ![]() ありがとうございます・・・。 今は安静にした方がよさそうです・・・。 では・・・申し訳ないですが・・・。 ジャガイモ10個、手製包帯10個、ポイズンハーブ10個をお願いします。 ![]() 【マスター・チュウ】 取ってきたぞ。枕マスターよ。 【チュウ太】 ダンバートンのヒーラーの家の人間が、ダンジョンにハーブ抜きに行った帰りを襲撃して奪ってきたっす。 ![]() ゴホゴホッ・・・本当にありがとうございます。 とりあえず・・・今すぐ使う薬を作ります。 しばらくしてから声をかけてくれませんか? ゴホゴホ・・・うぅ・・・ゴホゴホッ・・・。 翌日… ![]() ゴホゴホッ・・・・・・ おっと・・・。 なかなか回復しませんね・・・ もっと効果の高い回復薬を作ります、ゴホゴホッ・・・。 ![]() まだその傷を癒やすには足りなかったか・・・ 次は何を持ってくればよい? ![]() お気遣いありがとうございます、ハハ・・・。 では、申し訳ないですが・・・。 木の枝10個、水が入っているビン1個、大麦粉1個を集めてきてくれませんか・・・? ![]() 【マスター・チュウ】 取ってきたぞ。枕マスターよ。 【チュウ太】 ダンバートンのヒーラーの家と、ティルコネイルの風車小屋から盗んできたっすよ~ ![]() 本当に・・・ありがとうございます。 これで効果の高い回復薬を作って飲んで休みます。 マスター・チュウさんにまだ何も教えられなくて申し訳ありません。 回復したら・・・ 枕マスターについて色々教えます。 ![]() ヌゥン・・・ まだ駄目か・・・ ![]() ヒソヒソ… 師匠、この人実は調合下手なんじゃないっすか? 木の枝と大麦粉で作るポーションなんて聞いたことないっす。 もっとちゃんとしたポーション持ってきたほうがいいっすよ。 また翌日… ![]() 【枕マスター・ジョー】 あれ?チュウ太さんにマスター・チュウさん。 ここまで・・・なんのご用で・・・? ![]() ![]() ヒーラーの家から盗んできたっすよ。 この薬を飲むっす。 ![]() これは・・・? 私のことを心配して持ってきてくれたんですか? ハハ、ありがとうございます! 早く回復して私の全てを教えます!ゴホゴホッ・・・。 おっと・・・ もう少し休んだ方がよさそうです・・・。 またまた翌日… ![]() 【枕マスター・ジョー】 ふう・・・ 来てくれたんですね、ハハ。 ほぼ回復しました。 マスター・チュウさん達のおかげです!ハハ。 さあ・・・ では、そろそろ本格的に始めましょうか。 これから本格的に・・・進行したいんですが、マスター・チュウさんが才能があるとはいえ はっきりさせるためにいくつかのテストをします。 ![]() とても簡単なことです。 テストで、1つ目は強さを・・・ 2つ目は優しさを・・・ 3つ目は忍耐力を確かめます。 では、1つ目から!始める前に・・・。 お腹が空いてませんか・・・? ![]() ![]() 【マスター・チュウ】 飢えなど感じておらぬ。 【チュウ太】 全然空いてないっす。 ![]() ハハ・・・ 私はお腹が空いて・・・。 申し訳ありませんが、何か食べ物をもらえませんか? まだここに慣れなくて・・・。 ![]() ヌゥン・・・ オヌシ、何が食べたいのだ? ![]() では、最高のシェフが作る、最高のポテトサラダをお願いします!ハハハ。 ![]() (ええ・・・またっすか? ヤバいっす・・・ 他鼠になにかやらせてばかりで自分はなにもしないなんて、いつも師匠がブチ切れることっすよ・・・ 師匠がブチ切れる前にここはおいらが・・・) 枕マスターさん、 おいら達になにか持ってこさせてばかりで、なにも教えてくれないじゃないっすか。 そろそろ・・ ![]() ヌゥン!!! チュウ太、愚か者めィッッッ!!!!! これも全て修行だ!!! 修行の為ならどんな試練をも乗り越える、 それが修行者の在り方であろうがッッッ!!!!! ![]() す・・・すいません。師匠。 (師匠、全然キレないと思ったら、修行だと思ってたから何も言わなかったんっすね・・・ おいらが師匠に、「修行のために大きなチーズ取ってきてほしいっす」って言ったら取ってきてくれるんっすかね・・・? 怖くて試せないっすけど。) ![]() 【マスター・チュウ】 取ってきたぞ。枕マスター。 熱した芋を叩き潰し 草花の根と練り合わせたものだ。 【チュウ太】 王城でちょうどポテトサラダを作ってたんで盗んできたっす。 あそこは鍋の中にもネズミが沢山いるから簡単に紛れ込めたっすよ。 ![]() こ、これは・・・期待以上です! こんな素敵な料理をご馳走してくれてありがとうございます!ハハハ。 腹ごしらえもしましたし、 今すぐテストを進行しますね! ![]() お、ついに修行が始まるんっすね! ![]() 1つ目は強さ!文字通り強さを確かめます。 ここに影ダンジョンという所があるそうですが。 その中で一つをクリアす ![]() そのようなもの不要ッッッ!!! 我の強さを確かめたいのであれば、手合わせが一番也ッッッ!!! さぁ、枕マスター!!! 異国より参られた達人の力、見せてもらおうか! マスター同士、存分に拳で語り合おうぞ!!! 血が滾るッッッ!!!!! 行くぞッッッ!!ペスト神拳奥義ッッッ!!!!! ![]() ・・・・・・は、 マスター・チュウさんは十分強そうなので必要なさそうですね。ハハハ・・・。 2つ目のテストに進みましょう。 ![]() ・・・・・・ ![]() (あ、師匠やる気満々だったのに、腕試しできなくてガッカリしてるっす。) ![]() 2つ目は優しさです。マスター・チュウさんが周りの方々にどう接するのか・・・。 それを確認したいです。 ![]() え!? 今までこれだけ持ってきてあげたのに、まだ優しさは認められてないんっすか!!? ![]() ハハ、いえ、私への接し方から問題ないと思いますが。。。 しかしどれも盗んできたものですよね? 受けた恩は返さなければいけません・・・。 この前回復薬を取ってきた家の方に、この調合法を渡してください。 ![]() えっ? でもおいら達モンスターだし、多分受け取ってもらえないっすよ。 それを渡してくるなら枕マスターさん本人が行ったほうがいいんじゃないっすか? ![]() ゴホゴホッゴホゴホッ・・・。 あっ、、、なんだかまた体調が悪くなってきた気がします・・・。 ではよろしくお願いしますね。 ![]() ・・・・・・ ![]() 【チュウ太】 とりあえず調合法のレシピは中に石を包んでヒーラーの家のに投げ入れてきたっすよ。 中から何かが割れる音と悲鳴が聞こえてきたっすけど多分大丈夫っす。 ![]() 早かったですね!お疲れ様でした、ハハ。 2つ目のテストも完了しましたね。 では最後のテストを進行しますね。 最後は忍耐力のテストですが、 折り鶴を30個折って持ってきてください。これが最後のテストです。 ![]() 折り鶴・・・だと・・・!? ヌゥン・・・わかった。 ![]() どうするんすか師匠! 折り鶴なんておいら達のこの手じゃ折れないし、人間共から盗んでくるにしても誰が持ってるかわからないっすよ!? ![]() チュウ太よ。これも修行だ。 いくら我らにとって困難であろうと、修行であるのならば乗り越えていくしかあるまい。 ![]() でも師匠、おかしいっすよ! あの人間、お願いとか修行と言いながら師匠に色々持ってこさせるだけで、体調が良くなっても自分はあの場から一歩も動かないじゃないっすか! ![]() くどいぞチュウ太ッッ!!!!! だからこれも修行だというのがわからんのか!!? オヌシッ、我との修行から一体なにを学んだのだッッッ!!!!! ![]() 師匠の修行を受けてきたからこそおかしいと思うんっす!!! ただアイテム持って来させるだけで、自分はそれを受け取るだけとか、そんなの修行でもなんでもないただのパシリっすよ!!! 師匠はおいらを 崖から突き落としたり、 海に突き落としたり、 火山に突き落としたり、 メトス峡谷に放り込んだり、 三日三晩ペストに感染させたりしましたけど、 おいらをただパシらせたりしたことなんて一度も無かったっす! どんな修行の時だって、おいらと一緒に修行したり、見守ってくれていたじゃないっすか!!! ![]() ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ チュウ太・・・愚か者め・・・ だから貴様はまだまだなのだ。 我が優しいだと? 我はオヌシを甘やかしたつもりなどない。 ![]() あ、師匠が優しいとか甘やかしてくれるとか一言も言ってないし、思ったことも無いっす。 ![]() ヌゥン・・・ ![]() とりあえずおいら、おかしいと思うんでちょっと言ってくるっすよ! 師匠も一緒に来てくださいっす! ![]() 【チュウ太】 やいやい!枕マスター! あんた修行とか言っといて、おいら達に色々持ってこさせるばかり!! 腕試しも自分でやらないし、調合書も自分で届けないし、 本当は修行という名目で、おいら達を都合よくパシらせてるだけなんじゃないっすか!!? ![]() ・・・ ・・・ ・・・ ハハ、よく気付きましたね。 その通りです。 私はここから動きたくないので、あなた達に色々やってきてもらっていました。 ![]() なん・・・・・・だと・・・? ![]() (あ、ヤバいっす・・・・・・これ師匠めちゃくちゃブチ切れるやつっすよ・・・) ![]() 何を隠そう私は枕マスター!!! しかも、私のようなグランドマスターは一人しかいません! 私ほどの枕マスターになると、枕だけに、自分自身はずっと休憩して、動き回らないと出来ないことは全て周りの人にやってもらうのですよ。 これぞ枕マスターの極意! ![]() 枕だけに、ずっと休憩・・・だと・・・? ・・・ 信じられぬ・・・ ・・・ オヌシ・・・ オヌシ・・・ ![]() 痴れ者がァッッッ!!! 枕マスターなら、枕を使って休憩せんかッッッ!!!!!!!!!! ![]() キレるとこそこっすか?!! ![]() 自らの信念も貫き通せぬ者は、ペストの中で溺れ死ねェッッッ!!!!! ペスト神拳奥義ッッ!! チュウチュウ覇王電影弾ッッッ!!!!! ![]() GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!! ![]() まったく、とんでもない奴だったっすね。 でも師匠。 師匠はすでにペスト神拳のマスターなのに、なんであんな奴の後継者になろうとしたんっすか? ![]() それはな・・・チュウ太よ。 求道の頂きに到達した者同士、後継者のいない辛さ・・・その焦りは我にもよくわかるのだ。 だからせめてその道も我が継いでやろうと・・・ ![]() でも師匠その話聞く前に即答してたっすよね。 ![]() それに・・・ ・・・ ・・・ ペスト神拳は唯一無二の崇高な拳法ではあるが、しかし所詮誰かを殺めることしか出来ぬ修羅の業・・・ この道を選んだことに後悔は無いが、しかし我とてそれが虚しく感じることもあるのだ。 枕とはすなわち休息・・・癒やしの力。 そんな枕と、ペスト神拳の力を組み合わせれば、 ペストの付着した枕で休息に入る者を一瞬で安眠へ誘う。 そんな殺めるだけでない新たな道を見つけられぬのではないかと考えてしまってな。 すまぬ。チュウ太よ。 道に迷った我が愚かであった。 ![]() いや待つっす。 ペストの付着した枕で安眠って、それ永眠の間違いじゃないっすか!!? 結局殺めようとしてるっすよ!!!
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