トラブル絶えない新幹線、「日本はそろそろ中国に教えを請うべき」
トラブル絶えない新幹線、「日本はそろそろ中国に教えを請うべき」=中国メディア2018-03-30 09:12サーチナ 中国高速鉄道には新幹線の技術も導入されていることは周知の事実だ。中国は日本をはじめとする国から導入した技術を「消化・吸収」し、再構築したと主張しており、中国高速鉄道は現在、新幹線と各国で高速鉄道プロジェクトの受注競争を繰り広げるまでに成長した。 中国高速鉄道は2011年に多くの死傷者を出す事故を起こしているものの、その後は深刻な事故は発生していない。一方、新幹線はここのところ、品質検査データが改ざんされたアルミ製品が使用されていることが判明したり、台車の亀裂が見つかったりと、トラブルが相次いで発生している。 こうしたトラブルに対し、中国メディアの今日頭条は26日、日本の製造業は世界的に高く評価されており、新幹線は中国高速鉄道の「生みの親」を自称しているくせに、トラブル続きだと主張する記事を掲載した。 記事は、近年に発生した新幹線の各種トラブルについて紹介し、新幹線はここのところ「頭の痛いトラブルが相次いでおり、人びとの新幹線に対する信頼感も揺らぎつつある」と主張。日本は新幹線をはじめとするインフラ輸出を積極的に行っているが、トラブルが頻発することはインフラ輸出にも影響を及ぼしかねないことであると強調した。 続けて、新幹線がトラブル続きであることに対し、中国高速鉄道は大きなトラブルもなく、輸出事業も順調であると主張し、「日本はそろそろ中国に教えを請うべきではないか」と主張した。(編集担当:村山健二)中国の高速鉄道で故障 走行車両は世界最高時速350キロの復興号2018/02/10 00:10大紀元 2月8日、北京発四川省成都行きの高速鉄道が故障のため、80分の遅延が発生した。故障したのは世界最高時速350キロで運転可能な中国の新型高速鉄道「復興号」。 中国経営報によると、同日11時24分、復興号は西安市北駅に到着した際、故障が発生したという。40分間をかけて検査したが、復旧のめどが立たず、運行を取りやめ、乗客全員は別の列車に乗り換えた。列車は80分の遅れで同駅から出発した。 故障を起こした復興号CR400BF-5033は中車長春軌道客車に製造された。CR400シリーズは時速350キロで走行可能なタイプ。復興号はこの路線を走行するのは今回、初めてだという。 事故原因について、中国鉄道西安支局の関係者は、今のところ分かったのは同列車の5号車から高温警報が出された話した。 また、一部のネットユーザーは復興号の乗務員の話として、列車の軸箱温度は安全基準を超える110度に達していたと短文投稿サイト微博(ウェーボ)に書き込んだ。 復興号CR400は昨年9月21日、最高時速350キロでの営業運転を再開した。2011年7月に浙江省温州市で起きた衝突事故を受け、最高速度を350キロから300キロに落として運行していた。(翻訳編集・李沐恩)中国の「高速鉄道外交」、中止や延期が相次ぐ2017年07月22日 13時00分・大紀元 最新の調査で、中国政府の主導する「一帯一路」経済圏構想のインフラ計画の一環である高速鉄道の輸出戦略は、キャンセルが相次いでいることが明らかになった。理由は収益計画の不透明さや現地の経済状況にあわないためだと伝えられている。 英フィナンシャル・タイムスと米シンクタンク国際問題研究センター(CSIS)によると、世界18カ所で約束された中国資本の鉄道建設計画は、総価値1,430億ドル(約14兆円 )に達する。うち1件が竣工済み、5件が建設中、12件は計画中だ。 同紙の推計によると、中止されたミャンマー、リビア、アメリカ、メキシコ、ベネズエラでの5件の建設計画の価値は475憶ドル(4.7兆円)に上る。これは、現在建設中の5件の合計249億ドル(約2.4兆円)のおよそ2倍になる。 また、計画中の12件に含まれるインドネシア、セルビア、ラオスなどの3件では、現地の電力配給能力に合わないとして、中止される可能性があると指摘した。 さらに、中止の要因は、中国側の「鉄道外交」に対する不信感との見方がある。2014年、メキシコの中止の決定について、同国のエスパルサ通信運輸大臣は「合法性、透明性を欠く」と述べた。 なぜ、キャンセルされながらも、鉄道外交は推進されているのか。背景には、中国共産党政権による独自の「政商結託」の問題がある。中国政府との強い繋がりと保証を受けられる国営企業は、リスクを顧みず、借金を積みあげて、はばからずに損失を重ねている。計画が成功すれば、共産党や国営企業の幹部の昇進に繋がる。 国有鉄道と高速鉄道プロジェクトを管理する中国鉄道公社は、3.8兆元(約50兆円)の負債を抱えており、ギリシャの政治債務残高をはるかに上回る。同紙が伝える関係者の話では、中国の高速鉄道2万2000キロの多くが、赤字稼働だという。 台湾政治大学経済学教授・荘奕○(王へんに奇)氏は大紀元の取材に対し、発展途上国を広大なインフラ計画で貫く「一帯一路」構想のリスクの多さを指摘する。高速鉄道は数百キロと非常に長く、地形の複雑さもあり、運用コストに見合っていないとしている。荘氏は「人口が多い地域でも経済水準は低く、市場規模や購買力も小さく、実質の利益はほとんどない」とみている。 さらに、現地の経済事情に合わない高速鉄道計画を受け入れた国の多くは、中国からの援助や多額の融資を抱えており、中国経済への依存がますます強くなると警告している。(翻訳編集・佐渡道世)