クラブ・デ・トラントゥ☆フランス料理シェフの店
閣下のフランス料理店遍歴は、学生時代の成城学園オーベルジュ・ド・スズキに始まっている。これが幸運、幸福ならぬ、「口運、口福」というべきか。最初に本物に出会うということは大切である。 それから、いろいろな名店に行ったが、少し後になって、みんなAbgスズキの鈴木シェフの勉強仲間だと知って驚いた。 この《クラブ・デ・トラントゥ》は、今や伝説の「料理の鉄人」の石鍋シェフ、坂井シェフも入っている。新宿GAPに出たKIHACHIの熊谷喜八シェフ、そして東京サミットのフランス料理を仕切った高橋徳男シェフ、北岡尚信シェフ、井上旭シェフも仲間。いわゆる名門ホテル系よりも、本場フランスで修業して街中に自分の店を出した一匹狼の集まり。 先日、北岡さんに会ったら、「自分の欲しかった発酵バターを雪印の社長にかけあって、つくってもらいました」と嬉々満面だったので、ご縁があるなあと思った。 日本人として初めてトロワグロに就職して帰国し、現在、神田・六本木のパ・マルをプロデュースしている会長の高橋徳男さん(HOME PAGE)は、この《クラブ・デ・トラントゥ》の趣旨をこう解説している。______________________________________________________ そもそも20余年前にこの会を作る発端となったのは、私がフランスで修業中、レストラン同志が非常に仲が良く、同業者としての緊密な関係を作り上げていることに触発されたからだ。これでなければこの業界の発展はおぼつかないとも教えられ、じつに羨ましかった。それまでの日本のレストラン業界を振り返ると、お互いに関知しないばかりか、悪口こそ言え、支え合うなどということは皆無な業界であった。同じ人間のなすことでどうしてこうまで日本とヨーロッパとでは違うのかと些か考えさせられた。が、しかし、よく考えてみるとこの違いは、中世ヨーロッパで起こった「ギルド社会」の流れを汲んでいるのではないかということに気がついた。つまり、同業の発展を目的として成立し、それに従って組織を作り、関連するあらゆることに手助けをする。その上このギルド社会は、商業ギルドの発展とともに都市の政治や経済の実権までも把握する、強い組織を作った歴史があったのだ。だがこのギルドも、その後の近代産業の勃興により衰退してしまったが、その「業界の発展のために尽くす精神」は、今も脈々と続いており、フランスの食文化の大きな基盤をなしている。そしてこれがレストラン同志の横のつながりを緊密にする原点のような気がし、このことに触れたことがクラブ・デ・トラントを創る第一の動機となったのである。_______________________________________________________ 鈴木 喜代司オーベルジュ・ド・スズキHOME PAGE東京都世田谷区成城2-22-803-3417-9119 高橋 徳男パ・マルHOME PAGE東京都千代田区鍛治町1-5-3 泰成ビル1F03-3254-2320 北岡 尚信プティ・ポワンHOME PAGE東京都港区南麻布4-2-48 T.G.K.ビル03-3440-3667 熊谷 喜八レストラン・KIHACHIHOME PAGE東京都中央区銀座2-2-6 第2DKビル03-3567-6281 石鍋 裕クイーン・アリスHOME PAGE東京都港区西麻布3-2-3303-5411-0900 井上 旭シェ・イノHOME PAGE東京都中央区京橋3-2-11 第百生命ビル1F03-3274-2020 坂井 宏行ラ・ロシェルHOME PAGE東京都渋谷区渋谷2-15-1 クロスタワー32F03-3400-8220 中嶋 芳男ル・カーナヴァルHOME PAGE東東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13 原宿東急アパートメントB1F03-3401-1766 菅沼 豊昭ル・グラン・コントワーHOME PAGE東京都世田谷区北沢 2-15-15-2F03-3410-7645 上原 雄三ル・パピヨン・ド・パリHOME PAGE東京都港区北青山3-6-1 ハナヱ・モリビル5F03-3407-7461 小林 定アピシウスHOME PAGE東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館B103-3214-1361 鎌田 守男アルピーノHOME PAGE埼玉県大宮市北袋町130-10048-641-9489 城 悦男ヴァンサンHOME PAGE東京都港区六本木5-18-23 INACビルB103-3589-0035 勝又 登オー・ミラドーHOME PAGE神奈川県足柄下郡箱根町湖尻159-150460-4-7229 鎌田 昭男東京ドームホテルHOME PAGE東京都文京区後楽1-3-6103-5805-2111 藤野 賢治カストールHOME PAGE東京都渋谷区上原1-35-603-3460-0215 入部 隆司シェ・フィガロHOME PAGE東京都港区西麻布4-4-103-3400-8718 吉野 好宏シャン・ド・マルスHOME PAGE東京都渋谷区道玄坂1-15-1003-3461-5013 寺島 雄三テラズHOME PAGE神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-7045-903-2047 砂山 忠一ビストロ・サンノーHOME PAGE東京都港区赤坂3-5-8 サンヨー赤坂ビル2F03-3582-7740 酒井 一之ビストロ・パラザHOME PAGE東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル1F03-3506-0877 中野 寿雄ビストロ・ボン・ファムHOME PAGE東京都港区赤坂1-3-13 溜池鈴木ビル1F03-3582-0200 依田 輝明ラマージュHOME PAGE東京都港区南青山5-6-23 スパイラル5F03-3498-5795 ___________________年末にも、オーベルジュ・ド・スズキからメールが来た。普通のレストランやホテルならば、お正月の特別料理とか、お得意様に特別コースなんてお知らせだろう。ところが、これが鈴木シェフ御夫妻の「フランス食べ歩き」、つまりお正月休業宣言だった。ハッハッハッ。----- Original Message ----- 送信者 : "オーベルジュ・ド・スズキ"宛先 : "曹操閣下"送信日時 : 2004年12月30日 16:50件名 : 【オーベルジュ・ド・スズキ】> クリスマス特別メニューもおかげ様でご好評のうちに終りました。> 特にアルプスの小さな山小屋のホワイトクリスマスをイメージしたデザートは、> 小さなアメ細工のツリーと煙突付き山小屋のプチケーキやアイスクリーム> そしてフルーツ類を散らし粉砂糖をかけると> 本当に粉雪舞うホワイトクリスマスのようで皆様に大変喜んで頂けました。> もっとも、ツリーのアメ細工を毎晩大量に作っていたパティシエは大変でしたが…。(^^)> > 最近店頭で販売しているドライカレーは大変ご好評を頂いております。> 特に年末では、おせちの後に、というお客様からたくさんご注文を頂き、> シェフは毎日ドライカレー作りに励んでいます。笑> > さて、お正月には、恒例のフランス食べ歩きに行きます。> ジョルジュ・サンクの「Le CINq」、「Bristol」、> 全面改装して今評判の「Hotel de Merurice」、> 2月にも行った個性的な料理が特徴の「Astorance」を食べ歩きます。> 元スタッフの沖山君や友人達と会ったり、バンブーの蚤の市や> 古いミシュランを探しに古本屋へ行ったり、> 何しろ毎晩食べ歩きなので、いろいろ歩き回ろうと思っています。> シェフとマダムのパリ食べ歩き報告をお楽しみに!> > 皆様、良いお年をお迎え下さい。> 来年もオーベルジュ・ド・スズキを何卒よろしくお願い申し上げます。> > ----------------------------------------------------> オーベルジュ・ド・スズキ> > 電話:03-3417-9119> > メール:auberge-de-suzuki@k9.dion.ne.jp> > ホームページ:http://www.f7.dion.ne.jp/~daigo-s/> -----------------------------------------------------こんなおもしろい人々とのつきあい、それが料理人であれ、工芸家であれ、美術家であれ、一流の人々の感性にふれることは、人生の喜びである。