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カテゴリ:マラソン/山/トライアスロン
今日は4ヵ月後のアイアンマンに向けてのトレーニングの一環として、北米でもっとも歴史が古いとされるハミルトン市の30キロレースを走ってきた。どれくらい古いかというと、第一回が1894年で、今年は第116回目になる。アメリカではボストン・マラソンが一番古いが、それより3年古い。 ボストンマラソンと違って出場資格はないが、参加者数7000人というのはこんな寒い時期に開催されるレースとしては異例であろう。出走者のほとんどは州内からの参加だが、アメリカ人の参加者も少なくない。賞金狙いのアフリカ系も数名いる。 すでにトレーニングでここ1~2ヶ月、週に一度は30キロ近い距離を走っていたので、このレースのことはかなりナメてかかっていた。テーパーリング(レース前にトレーニング量を落とすこと)もしなかったし、レース前日にもトライアスロン・チームの練習会で自転車約30キロ、ラン7キロを走っていた。とどめには、前の晩に知人の家の食事に招かれ、任天堂のWiiFitnessのゲームでほぼ全力で10数分走ってしまった。 結果としては、当初の予定どおりキロ5分40秒ペースで30キロを走り通せたが、最後の5~6キロはけっこうボロボロで、太ももの筋肉が硬くなって痛み出していた。昨年のアイアンマンの準備のために一昨年の秋にフルマラソンを走ったときは、両足のマメが潰れて血だらけになったにもかかわらずキロ5分20秒ペースで42.2キロを走り通すことができたが、今回は5分40秒ペースを維持するのが精一杯であった。ホントは余裕があれば最後の5キロくらいでスパートしてゴボウ抜きでもしてやろうと思っていたのだが、もってのほかであった。 まあ、体力的にはまだ余裕があって、レース終盤に隣の走者と立ち話できるくらいの余裕なのだが、なにせ脚がついてこないのである。 ちなみにタイムは2時間48分、完走者約5700人中2400位、男性完走者約3000人中1700位という、まったく自慢にならない記録である。 敗因は、前日まで通常のトレーニングを続けていたというのも要因の一部ではあるが、一番大きいのは、あくまでアイアンマン完走が最終目標であるため、スピード・トレーニングをせず、長い距離をトロトロ走るような持久トレーニングばかりしていたことにあろう。要するに、持久力は維持・向上できたが、快調なスピードで走るための筋肉や運動神経がすっかり退化してしまったのである。 アイアンマンではフルマラソンが水泳(3.8キロ)と自転車(180キロ)の後に来るため、大多数の参加者はそれまでに疲労困憊し、ランのコースの相当部分を歩くか、歩くのと変わらないスピードで走っている。なので、上位入賞を目指すか、得意のランで水泳と自転車の遅れを取り戻そうという一部の参加者を除き、ランをサブ4マラソンペース(キロ5分40秒ペース)で完走する者はほんのごく一握りである。 そんなわけで、日頃のトレーニングでキロ5分40秒より速いペースで持続走をしなくなって久しいため、いざ30キロレースでそれより速いペースで走ろうと思ってももう身体が動かないのも当然というわけだ。 仮に将来的にアイアンマンを辞めて、また地味なマラソンの日々に戻ろうと思っても、もう後戻りは効かないということだ。まあそんな気もないから別にいいのだが、全男子完走者の平均以下のタイムでしか走れなくなったことはちょっとだけ悔しいのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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