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カテゴリ:マラソン/山/トライアスロン
今日はオープンウォーター4キロ遠泳レースに行ってきた。
まだ5月である。去年はみぞれが降り、湖水のあまりの冷たさに参加者が次々に脱落、レースが中止になった。今年は地球温暖化のおかげかここ数週間摂氏30度を超える日が続き、参加申込みは100数十名に達した。 オレはアイアンマン本番が8週間後に迫り、先日買った新しいウェットスーツを早めに試着しておきたかったので、渡りに舟とばかりに参加を申し込んでいた。 今年はすでにプールで1時間強ノンストップで3600mまで泳いでおり、4キロを泳ぐ切ることに不安はなかった。それに、この遠泳コースは1キロのループを4周するというもので、1キロごとに水深1mのチェックポイントを立って通過するので、立って休もうと思えば1キロごとに休める。参加者の半分強(75名)が2キロレース、残り50名弱が4キロレースに参加するようである。 水温は20度で、ウェットスーツを着ればまったく冷たくない。水着で泳いでいる参加者もいた。むしろ日が高くなるにつれ黒いゴム製のスーツが熱を吸収し、暑苦しく感じたくらいだ。オレはトライアスロンレースのたびに水温のあまりの冷たさにスーツの中に小便をしたものだが、今回は4キロ泳ぎながら尿意をまったく催さなかった。 トライアスロンのレースではもっぱら小さな湖や川が水泳コースに用いられるが、屋外で泳いだことのない人がまず面食らうのは、波である。海で見るような大きな波はないが、何百メートルも離れたところを通り過ぎたボートが立てる波が次第に勢いを増し、息継ぎのために水面に上げた顔を直撃する。空気を吸うつもりで水をしこたま飲み込み、溺れるかと思いパニックに陥る。オープンウォーターの水泳ではこれを避けるために、左右どちらでも息継ぎができなければいけない。 次に苦労するのが「真っ直ぐ泳ぐ」ことである。数百メートル彼方の水面に浮かぶ浮標(ブイ)を目標に泳ぐのだが、クロールで泳いでいる最中は目は水中もしくは(息継ぎの時は)横しか見えないので、ふと頭を上げたらコースからずっと離れた方角に泳いでいて慌てて方向修正したりする。オレは毎回これで100mは余分に泳いでいる。 1キロ、2キロまでは、プールでのトレーニング時と同様「キロ20分ペース(=100m2分ペース)」で順調に泳げたが、後半やや疲れが出て3周目に21分、4周目に22分掛かり、1時間22分59秒で完泳した。オレが3周目のチェックポイントを通過したところで、優勝者が4周を終えて1時間1分でゴールしていたので、先頭と1周(1キロ)も差がついたのでダメダメだったかと思ったが、実際には完泳者44人中17位であった。 新しいウェットスーツはまあ、去年まで着ていたのに比べると伸縮性がよくてなかなか快適であったが、やはり白人男性の体格に合わせて設計されているので胸や肩に余裕があり過ぎ、水が溜まって中で動くのがやや鬱陶しかった。まあ、本番では中にトライスーツを着用すればちょうどよいかも知れない。 いつも2キロ、3キロと泳ぐと水をかく手のひらの筋肉が疲れてくるのだが、今回は水温が比較的高かったからか、痛みは出なかった。3キロを過ぎてから左ひじがやや痛んだくらいか。スピードもそれほど落ちなかったし、これで8週間後の本番に不安はなくなった。この調子で泳げれば今年は上位50%以内で泳ぎ切れるかも知れない。一昨年までは制限時間内に3.8キロを泳ぎ切れるかどうかが最大の課題だったのが、ずいぶん進歩したものである。 ところでAsahi.comによると、長崎の五島で毎年開催されるアイアンマン・ジャパンって、口蹄疫のせいで中止になったんだってねえ。参加料(6万円くらい?)と旅費なんかのキャンセル料は自治体が弁償するらしいけど。いずれ我が母国で開催されるアイアンマンも完走しておかなきゃと思っていたのだが、今年申し込まなくてよかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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