神様からの預り子

「トイプーは吠えるでしょ？」と聞かれる事がある。

こういうときには必ず、
夫も私も「吠えます！吠えます！！」と吠え始める。
それほどによく吠える我が家のトイプー・はぁと。

そのはぁとが突然、吠えなくなった。。。！

金曜日に美容室に連れて行き、頂いた担当者さんのお手紙には
「ゲージから出すときにかなり威嚇していましたが、怖がりさんかな？」とあった。

そして土曜日に狂犬病の注射のため、獣医さんへ。
やはりゲージからなかなか出てこないため、夫が手を伸ばすと激しく威嚇。

「こういうときはゲージを逆さまにしてみましょ～♪」と、
助手のお姉さんがゲージを上に持ち上げるも、
前足を踏ん張って、頭だけは決して出そうとせず、虚無僧状態で踏ん張るはぁと。。。

それでもなんとか引っ張り出して、
背後からにじり寄る注射片手の獣医さんとアイコンタクトを取った夫、
はぁとの顔を両手で覆い「はぁ～と」と呼びかけるうちに、注射は終了。
泣きもせず、あばれもせず、そして珍しく失禁もせずに帰宅とあいなった。
パチパチ。。。♪

帰宅後、フィラリアの薬を与えた後は、
連日の騒動で疲れ果てたのか、静かに早めの夜を迎えたはぁとである。

そして翌朝。
まずは目覚めてひとウンチな愛犬なのだが、
え。。。！？トイレにウンチがないのだ。

夜のうちに食べ切れなかったドッグフードも、
いつもなら翌朝にはすっかりなくなっているのに、ほとんど食べていない。。。

日頃は2メートルも離れていようものなら、会話が成立しないことすら珍しくないほど、
無駄に吠えていたあの愛犬がまったく吠えもしない。。。

吠えるものがいない生活にどれほど憧れていたか。。。♪
なんと静かな。。。流れる空気すら違うような気がする。。。♪♪

が、ゲージに目をやれば、嘘のように大人しいはぁとの姿。

静かな生活を味わうよりも心配が先にたつ。。。

何か喉につっかえたのか？
あまりのショックなのか？
もしや大きな病気なのか？

とりあえず抱きかかえ、ドッグフードを手から与えてみる。

すると、掃除機さながらに一気に口にいれ、バリバリと音を立てて噛み砕く。
喉には詰まってはいなさそうである。

ウンチが出ないのを気にして散歩に連れ出せば、
健康時の見本形のような立派なものを放出。。。

ん。。。とりあえず、食欲もあるし、便通もある。
ただ静かなだけである。。。
あれほど望んだ静かになった愛犬がそこにいるだけである。。。

なのに。。。心配だぁぁぁぁ。。。

来週には混合注射の予定である。
しばらくは見守ってみようとココロに決めてみる。
が。。。静か過ぎて。。。どうも落ち着かない。。。

うぅぅぅ。。。