リクエストに応えて
以前にNO586さんに「ヘナで染めたい」というリクエストがありました。ヘナで染めたいというNO586さんの意味は、「天然の物で白髪を自然な色にしたいっ」ということでして、実験を重ねていました。本日ようやく施術。ちなみにこの記事を書いている現在(H23,4,23)は、まだヘナメニューがありません。無いメニューでも、考えたり、実験検証すればやることは可能ですので、なるべくリクエストには応えたいもの(高額の機材を必要とするものは…う~んですが)。ヘナを知らない方の為に、ヘナとはミソハギ科指甲花の葉の粉末で。1年に何度も葉を摘めるのです。今回使用したのは、葉っぱのさらに葉肉部分のみ(葉脈なし)の高品質っ(のよう)でせっかくやるならいいもので、という訳でして。そのヘナを水(お湯、場合によってはコーヒーや紅茶。この場合は成分のタンニンが染まりをよくする為に入れるので、濃い(色の)コーヒーだから色が濃くなる発想ではないのです)で溶いて、髪に塗ります。ヘナは髪の毛のタンパク質とからみつくため、ダメージほどギシギシする場合も。なので今回は髪の栄養剤やオイルを使ったり、混ぜたりして毛先を調整してからの塗布をしてみた。ヘナは黒髪を茶色く(明るく)する力はないので、黒髪はほぼ同じ明るさです。天然のヘナは染まるとオレンジ色に染まります。それを自然なブラウンに天然の物で染めるにはインディゴをミックスすることで作ります。ただし、ミックスしても染まり上がりはうす緑色に染まり、時間が経過(空気酸化)すると色に変化が。この間3~7日程かかります。>写真の上下は同じ毛束でして、染めた直後(2月13日)と本日(4月23日)の違い。ちなみに今回NO586さんに塗ったのは右から2個目の比率でミックス。ですので、仕上がりの染まりも当然、薄グリーン。思ったよりもいい感じでしたが、数日後にはもっといい。ダメージが無く、トリートメント効果もあり、地肌もキレイに、ハリコシも出ますが、明るく出来ない、色味が選びずらい、放置時間が長い、数日後にブラウンになる、などが気になる人には今回のやり方は向きません。ただし、2度塗り(先にインディゴを塗って放置、流してナチュラルを塗る)をすれば本日でもブラウンになるのですが、当然時間もかかるので、1度塗りを本日はしたのでした。長所、短所ありまだ研究が必要ですが、分かってもらった上で使うのであれば、とってもいいのですよ。ヘナでも、ヘアカラーの染料が入っている物は暗くなりますが、カラーでかぶれる人はコレでもかぶれますので、ご注意を。ヘナと化粧品染料のミックス品もありまして、そちらは初めからブラウンに出せます。今回はあえて「天然の物」にこだわった施術になっています。あなたも何かリクエストがありましたら、言って頂けたら出来る範囲でやってみますので、ご相談をっ。