Kanaris mieux.txt.

　 　
ふうん。
なんか、見られる、されるがままって、
また、そういうものでありたいという方向性と、
ああそう、見てなさい、
あなたの言うことなんて知らないという方向性。
女性と男性の人形作家で、
こうもちがうのかなと思った。
球体関節人形は、いまだ観念の完成度において、
聖ベルメールを越えられてないんだ。
という、昨晩みた夢のこと。

土曜日にかなり鏡を見ながら、
カラダと頭で固まった「ここが限界」を消して
バーレッスンしたせいか、
筋肉のラインや全体の角度が変わった状態に。
太股の付け根から開いた角度を保ってる。
お尻の下あたりから内側へ入って外側にぬけ、
膝でくるっとまわって
ふくらはぎを包むようにして
再び外側へ。
足首で広くまわって、かかとも前へ。
脇から肋骨、脇から二の腕もつなげるように
やってたので中の方で筋肉痛してる。
背中が少し自由に使える感覚なので、
あまり日をあけず、スキマがとじないうちに
進めてみたいな。

Psoas(ソワス)の箱をつくったけれど、
あまりよくわかってはいない。
後天的にできるものなのかとか、
一種の才能なのかとか。
筋肉といわれたり筋膜といわれたり。
はたまた意識が生むものとされたり。
ニジンスキーは
自分が踊っている最中に
その姿を客席から見ている
まぼろしを見るようなことがあったらしい。
同じような意識の産物なのかも。
軽々と跳ぶ男性ダンサーの
腿の付け根あたりには、
普通のヒトが持っていない
小さな筋肉がつく。(まれに女の人にもいる。)
ソワスと関係あるのだろうか。
写真集のマラーホフにはたしかにあった。

今年は寒がりになる当たり年なのかな。
何してても寒い。
眠くなっていく。
じっとしてると、凍えていきそう。
少し眠っては、起きる。
あたためても、
あたたまらない。
あんなに血を増やす処方されてるのに。
体の中から冷たくなるみたいだ。
あったかい外側と冷たい私。
境界線がはっきり浮かびあがる。
微熱だしたり工夫してるのに、
追いつかないような温度のミラージュ。
いろいろ、アタマもカラダも、
モノ想い過ぎているのかもしれない。
カラダの居心地にまで
火力がまわらないのかも
しれない。
はじめて不調らしき言葉を聞いた。
かぷりすが、背中がよくないらしい。
私より寒がりさん。
やっぱり、あたたまらないのかな。
私までもひとつ寒くなっていく。
光を灯そう。
少しは、あたたかさを
想える気がするから。