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カテゴリ:読書/温泉日記
カウンセリングを学んだ事はないので、手にとってみました。
故河合隼雄氏が実技指導をしながら、デモンストレーション的にカウンセリングの見本をやっているところだったり、参加者の質問やそれに対しての回答だったり、学びを深める為のファシリテーション的なかかわりだったり・・・それらが、そのまま記録されている。 しかし「はじめに」で触れられているように、この本の内容は30年以上も前に「カウンセリング講座」で語った事であるとある。しかもこの本は98年出版なので、実際には40年以上も前の記録となる。 それでも、現在において、少しも古臭くなく、必要とされている内容かと思う。 講座に参加しているように臨場感あり、読みやすく、わかりやすいです。 そして河合氏の作り出す学びの場は、現在においても役立つかかわり方で、まさしく「ファシリテーション」でもある。 40年前において「カウンセリング」という概念は、今で言う「コーチング」や「ファシリテーション」同様に、「それってなに?」「教えるでなし、相談でなし・・・・なんなの?」という状況だったのだ。 現在においては「カウンセリング」は、ある程度認知され、 「カウンセリングってなに?」って聞かれることはあまりないだろう。 それだけ新しい概念は、認知されるまで時間がかかるんだなぁ。 なんてところにも反応しながら・・・・・ ふと、パートナーに尋ねてみる。 「カウンセリングってわかる?」 「あらためて問われると、困るけど、カウンセリングときくと、こういうことだろうなと勝手なイメージがある。カウンセリングときいても、わざわざ(カウンセリングってなに?)とたずねることはしない。」 で、あらためて、そのイメージをたずねてみた。 「助言」なんだそうだ。 美容クリニックでのカウンセリング。 病院でのカウンセリング。 要望や症状とか、相手の話を聞いた結果、助言する事だと思っているそうだ。 たしかに、そういう場面でカウンセリングという言葉使ってるものね。 「カウンセリング」という言葉が一般に使われだして、誤った認識が生まれて・・・ 既にその言葉の意味も一定の認知度もある。 微妙だなぁ。 やっぱり、今、この本、必要です。 河合隼雄のカウンセリング入門 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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