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以前、akiさん(抹茶さん)から「統一教会に是々非々で対応する米本さんに突っかかるのは何故なんでしょう・・・」と質問されました。
「一言で表現すれば是々非々に思えなかったのです。(私の誤解もありましたが)後日、詳しく記事にします。」と回答しましたが、詳しく書いてみます。 アメリカから輸入された「カルト」「マインドコントロール」も特殊な用語であり、使い方によっては社会に害をもたらす。 その理由は、定義が不明確だからだ。 おそらく国民の多くは、カルトからは「得体の知れない邪悪な集団」、マインドコントロールからは「心の操作」を連想するだろう。 そのため、ネットメディアを含めメディアがカルトの定義もせずに「A団体はカルト集団だ」と報じれば、A団体は社会から排除されることになってしまう。カルト用語は使われ方によっては、たちどころに差別用語に転化するのだ。 (火の粉を払え ジョージ・オーウエルの世界 『1984年』) 米本氏は「カルト」の定義が不明確だと主張しています。 米本氏はカルトを批判をしてきたルポライターで、ブログでも「カルトの子」はしっかり宣伝しています。(笑) しかし、そのブログのもう一方には「『反カルトのカルト性』をより広く知ってもらいために、どんどんリンクを張っていただくことを願っております。」と書いてあります。 「カルト」の定義が不明確だとする、そんな米本氏が主張する「反カルトのカルト性」とは、いかなる定義なのでしょうか? 「反カルト」は、特定教団(統一協会など)をカルトと見なして反対する陣営を指すのであり、意味は通じます。 しかし「カルト性」とは、どのような性質なのでしょうか? 「カルト」の定義が不明確であると主張するならば、当然「カルト性」の定義もまた不明確なものになります。 米本氏が書いたように「カルト=得体の知れない邪悪な集団」と連想するなら、「カルト性=得体の知れない邪悪な性質」と言えるかも知れません。 しかし、個人のブログや掲示板の発言ならともかく、良識あるメディア関係者でそのように曖昧に捉えている方はいないと思います。 フランスではカルトのことをセクトと言います。 1995年12月、フランスの下院(フランス国民議会)で採択された「アラン・ジュスト報告書」は、通常の宗教か、セクト(カルト)かを判定する国際的な指針の一つとされています。 「アラン・ジュスト報告書」では、「カルト構成要件の10項目」を挙げ、下記の項目のいずれかにあてはまる団体をセクト(カルト)と見なしています。 1、精神の不安定化 2、法外な金銭的要求 3、住み慣れた生活環境からの断絶 4、肉体的保全の損傷 5、子供の囲い込み 6、反社会的な言説 7、公秩序の攪乱 8、裁判沙汰の多さ 9、従来の経済回路からの逸脱 10、公権力への浸透の試み 統一協会は上記10項目の全てに該当する完全無欠、10点満点のカルト教団です。 「カルト」は既に社会に定着している言葉であり、「カルト=得体の知れない邪悪な集団」と定義するメディア関係者を探すのは難しいでしょう。 カルト Cult は、「崇拝」「礼拝」を意味するラテン語 Cultus から派生した言葉で、それが転じて「熱狂的な崇拝」「熱狂的な集団」を指して使われるようになり、1990年代のアメリカにおいて、反社会的な宗教団体を指す言葉として使われるようになり、現在では上記10項目のいずれかに該当するような反社会的な教団を指して使われます。 シカト作戦 ・・・都合の悪いことはシカトするに限る。ほとぼりが冷めるのを待つに限る。 いわゆるカルトの人々と同じなのです。こうした点にも「反カルトのカルト性」「カルトと反カルトの相似性」を強く感じます。 [2009/04/18 12:11] URL | 米本和広 (火の粉を払え 「拉致監禁をなくす会」が活動を開始) 米本氏が上記のように反対派を批判した為、米本氏を信頼する多くの統一協会関係者が、反対派を批判する際に「反カルトのカルト性」と唱え始めました。 「反カルト」はカルト反対派のことですが、一口に反対派と言っても多様です。 牧師、弁護士、ジャーナリストは有名ですが、元信者、信者の家族、一般人もいます。 文氏が命令した霊感商法に反対する意味では、日本全体が反統一協会とも言えます。 しかし、米本氏の影響を受けた(“情報コントロール”された)食口は、「反カルトのカルト性」なる意味不明な言葉を使い始めました。 統一協会の非常識や反社会性を改めようとせず、反対派にも様々な立場の者がいることを理解できない食口は、「統一協会はカルト性を持った反カルト勢力によって宗教迫害を受けている」と反対派を批判し、自己を正当化しています。 信じられないことだろうが、取材してみて初めてわかったことがある。 教団は信者が拉致監禁されても知らん顔。そればかりか、そもそもがの話だが、拉致監禁事件が起きても教団本部に報告するようになっていないのだ。 逆に言えば、教団本部は信仰仲間がある日突然行方不明になっても、その事実を知らないのだ。 世界広しといえども、仲間がいなくなっていくことに無頓着な組織は、わが日本・統一教会だけだろう。 拉致監禁に対する教団の態度、あり方を知ったときには、頭がくらくらしてしまった。 (火の粉を払え 市民組織「拉致監禁をなくす会」が発足) 米本氏がどのような経緯で「わが日本・統一教会」と書いてしまうほどに、統一協会に傾倒したのかは知りません。 しかし、客観的なジャーナリストなら「頭がくらくら」することもなかったでしょう。 私は、最初にこれらの記述を読んだ時、米本氏が統一協会のシンパになったのかと思いましたし、今でもその疑念は完全には消えていません。 米本氏は霊感商法やエンドレス献金を批判してはいますが、そのような批判は食口自身も口にする為、それらを根拠に是々非々と判断することはできないでいるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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