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カテゴリ:物言うブロガー
夜勤明け。朝から大阪は雨に降られました。また今晩も夜勤なので寝ます。さて・・・。
「バグは仕様です。」と言い切った、コンピューター屋がいたとか、いないとか・・・。 MSX時代(知らんだろーなー)以来ずっとパソコンを扱っていると、私たちの生活は何と危ういソフト上で生きているのかと常に実感していたが・・・。 デジタル製品、バグが猛威 現代のものづくりの難敵に デジタル家電などに内蔵され、特定の機能をつかさどる「組み込みソフト」でバグ(欠陥)が猛威を振るっている。デジタル製品の高機能化が急速に進んでソフトの規模が大きくなっているのに、開発段階からプログラムのテストが追い付かないためだ。バグを取り除いたり、製品発売後にソフトを修正したりする手間やコストがかかるだけでなく、ブランドイメージへの打撃も大きく、現代のものづくりにとって難敵となっている。 (吉原宏樹・朝日・4/9) 携帯電話のソフトの規模は急速に拡大 ●エンジン止まる車や電源切れぬTV 修正に忙殺、コストも増大 プリウス、ウォークマン、ブラビア……。昨年秋以降、トヨタ自動車とソニーの世界的なブランド製品で、組み込みソフトのバグが原因の不具合が相次いだ。 トヨタのハイブリッド車「プリウス」の場合、日本で7万台、海外で9万台販売された04~05年型で、走行中にガソリンエンジンが止まるトラブルが発生。電気モーターもあるため安全性に問題はなかったが、トヨタは昨年10月、ソフトを無料で修正すると表明した。 ソニーのデジタル携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」では昨年11月の新シリーズ発売直後からバグが頻発し、5回もソフトを修正した。薄型テレビ「ブラビア」でも2月、全世界で計40万台がバグに巻き込まれ、視聴時間が累計50日を超えると電源を切れなくなるなどの不具合が現れた。 キヤノン、松下電器産業、シャープなど他の有力メーカーのデジタル製品でもバグは日常茶飯事だ。各社ホームページの「重要なお知らせ」コーナーにはソフト修正の告知が並んでいる。 今やデジタル製品の開発コストの7割をソフト開発費が占めるとさえ言われ、「製品の出来はソフトの質で決まる」(ソフトメーカー)という。 ソニーの中鉢良治社長は、技術系で人材が欲しいのは「ソフト部門」と言い切る。その枢要部門で技術者が「バグつぶし」に追われてしまうと、新規開発が遅れ、コストもかさむ。 バグをつぶし切れずに製品化すると、さらにコストが膨らむ。消費者に販売ずみの製品、在庫品、生産ラインの仕掛かり品のすべてのソフトを修正しなければならないからだ。 ブランドイメージへの打撃も深刻だ。ソフトにバグは付きもので、パソコンが動かなくなるようなバグにユーザーは比較的寛容だ。ところが、テレビなどの家電製品の利用者はバグに慣れておらず、「発生すれば欠陥品として製品への信頼が揺らぎかねない」(メーカー担当者)。 ●携帯1台が80年代銀行システム並み ソフト複雑化、人材は不足 バグが頻発するようになったのは、製品の高機能化に伴ってソフトが大規模かつ複雑になってきたためだ。 ワンセグ(移動体向け地上デジタル放送)など次々に新機能が搭載されている携帯電話の場合、第2世代の初期と最新の第3世代を比べると、1台のソフトの規模は約40倍に膨れ上がり、80年代前半の銀行オンラインシステム並みだ。 膨らむ開発費の負担に耐えかねて、NECは携帯電話について松下や東芝などとの再編を模索し始めた。 デジタル製品の寿命の短さも要因だ。新製品の回転が速すぎて、ソフト開発を何とか間に合わせても、バグのテストまで手が回らないのが実態という。ソニーの有沢邦芳プロダクトクォリティ室長は「1機種の開発でバグを探すのは、単行本に換算すると最大約400冊分から誤りを探すのと同じ」と苦労を語る。 各社ともソフト開発部門の人材不足は深刻だ。しかも、プロジェクトの途中から新しい技術者を投入しても、かえって生産性が落ちるという。単純労働と違って打ち合わせに時間がかかるからだ。情報処理推進機構の鶴保征城ソフトウェア・エンジニアリング・センター所長は「要員を10倍にすると生産性は3分の1になる」と指摘する。 ●機能多すぎに疑問の声 解決策はないのか。日本IBMの内永ゆか子専務(開発製造担当)はソフトの整理整頓をすることを勧める。「機能の追加でスパゲティのようにこんがらがったソフトを戸棚のような階層状に整理し、部品化して再利用する。それがバグ防止の特効薬」と話す。 組み込みソフト開発メーカー「ゼンテック・テクノロジー・ジャパン」の大谷省三社長は「そもそも製品の機能が多すぎる。本当に消費者が望むモノを作っているのだろうか」と高機能化一辺倒のものづくりの姿勢に疑問を投げかけている。 朝日新聞の実際の記事はこの倍のボリュームがあり、読み応え充分。 バグの処理が追いつかない、テストすらままならないのに、商品を世に出している実態があると知りつつ、売りに出す。消費者をバカにしていて、よく何処かの企業のように問題にならないものだ。金返せ。(`へ´) ・・・まぁ、バグを取り除くというのが大変だという点は、過去の経験からもよく身にしみているのですが・・・。わかっているからこそ、なぜ、人と時間を掛けないのか。(そりゃ、儲かりませんからな。) 確かにいろいろな機能をつけすぎ、電力食い過ぎ、で、ソフトはダメ、充電池がダメ、な商品が多すぎる。私の携帯はシンプルさが売りのツーカーを未だに使っているが、それでさえ、ほとんどの機能は使っていない。携帯とメールと、アラームだけ。お陰様で、充電も頻繁にしなくてもいいし。 街中でぼーっとしていたり、歩くのが遅かったり、平気でぶつかってくるヤツが多いなぁ、と思っていたら、携帯ばかり見ていたり、一生懸命、携帯電話でゲームしているヤツだし。自分に思い当たる節がある人は、ふと我に返って、その時の顔を鏡で見てみるといい。けっこう、馬鹿面をしているから。・・・これでいて、ワンセグが広まったら、街中や車の運転が危なくてしようがないと、私は予測しているのだが。 閑話休題。 ま、なんにせよ、不安定な世の中になるのには違いない。世の中のお母様、息子さんを今の内に理系人間や技術者に育てる、っていうのはいかが? 以上、夜勤明けの暴論でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月10日 08時44分48秒
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