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犬も歩けば地雷を踏む@雅没徒始原本家07

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2008.06.27
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カテゴリ:日本の古典

あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、
いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。
命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。
かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。
つくづくと一年を暮すほどだにも、こよなうのどけしや。
飽かず、惜しと思はば、千年を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。
住み果てぬ世にみにくき姿を待ち得て、何かはせん。
命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。
そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出で交らはん事を思ひ、
夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、
ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。



墓地がずっと雨とか、火葬場からはずっと煙が立ち上ってるとか、
アメリカのB級ホラーじゃないんだから、変化はほしいよね。
命あるものって言うけど、人間は生きすぎ。蜻蛉は宵を越せない。蝉はひと夏の命。
ボケーっと一年過ごせたらそれでいいじゃない。
死にたくないとか思いながら人生過ごしてたら、何年経っても一日と一緒。
何もすることないのにジジババになってどうすんのwww
長く生きたらその分恥も増える。40手前くらいでさっさと死ねよ。
それを過ぎたらどうせおしゃれとかもしなくなって人脈作り(笑)に腐心して、
年を食ったら食ったで親バカ、ジジバカに成り下がって
成長するまで生きたいとか思うんだろ。
執着しすぎwww死に底ないが見苦しいっつーのwwwwwwwwwww​



徒然草の中でも屈指の名文 といえる第7段なのだが
さすがにこの現代語訳はいただけない
墓地とか火葬場はともかく アメリカのB級ホラー がどこから出てきたか不明
後半はなんとなく意味は伝わる

そんなわけで原文にそって解説



>あだし野の露消ゆる時なく
あだし野 というのは京都にある地名らしい
近松門左衛門の 曽根崎心中 には

”この世のなごり 世もなごり 死にに行く身をたとふれば あだしが原の夜の霜”
とあるけど 曽根崎は大阪だろうから
あだし野 と あだしが原 は別の場所なんだろうけど
あだし に何か意味があるのだろうか
そのへんのニュアンスを出すために 墓地 という普通名詞を使っていると思う
露 や 霜 は すぐに消えてしまうはかないもの の象徴だろう


>鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる
これはいわゆる 不老不死 のことではないだろうか
そうなったら味気ないよ ということなんだと思う 


>かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし
鎌倉時代の人である兼好にこうした生物学的知識があったことが驚き
情報の少ない時代に文献だけで知識を得るって想像以上に大変だと思う


>四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ
多くの人がツッコむのがここ なんせ本人は70歳近くまで生きている
やはり出家して動物性食品をとらず粗食で過ごしたから長生きできたんだと思う


>夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし
それが人間 だと思うのです
仏教では煩悩だというけれど それは生物の本能でしょう





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最終更新日  2023.12.05 10:00:22
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