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2006年01月24日
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カテゴリ:戦争映画
1985 ソビエト 監督:サムヴェル・ガスパロフ、グェン・スァン・ティアン
出演者:アレクサンドル・ガリビン、ユーリ・ナザロフ、タチアナ・レヴェチュアほか
75分 カラー


 ベトナム戦争における米軍の北爆とホーチミン・ルート爆撃を題材にし、米軍の非人道性と北ベトナム軍の正当性を強調した、東側のプロパガンダ的作品。当作品は「彩プロ」という会社がDVD化しているのだが、毎度そのキャッチコピーとのギャップに悩まされる。本作は「今までなかった!?異色戦争大作!これまで、全面的に描かれなかった北ベトナム軍、ベトコン側の動きを重視、アメリカ軍の強大な軍事力に反撃する、その戦略とは!」とある。もう慣れたので逆に楽しいのだが、確かに共産側の視点で描いたベトナム戦争物はレアである。ただし、決して大作ではない。そして、北ベトナム軍・ベトコンは登場するが、その動きも戦略という大層なものもほとんど出てこない。米軍の航空攻撃に対抗するシーンはあるものの、その組織的、歴史的背景がわかるものではない。
 本作の主題は、米軍批判にあると言って良いだろう。制作年を見ても、何を今更という感があるが、米軍の北爆がいかに非人道的、侵略的であるかということを強調しているのだ。もちろん、東側ソビエト・ベトナムの作品であるからそれもアリだろうが、作品として嫌らしいのは、空爆にさらされたベトナム人の女・子供を多用して、米軍北爆の残虐性とベトナム人の悲哀感をことさら強調している点、反米思想のアメリカ人女優を登場させて自国批判させたり、捕虜米兵の転向思想陳述などを利用している点である。本作には戦争映画、歴史映画としての公平性は微塵も感じられない、一方的な作りである。他の同時代のソビエト映画には、こうした偏向した思想性はあまり見られなくなっているのだが、本作品がどういった経過で誰を対象に制作されたのかが気になるところである。
 内容的には、ストーリーが尻切れトンボだし、設定もかなりいい加減だし、各トピックのつながりも悪い。北爆にさらされるシーンがあるかと思えば、艦船攻撃、機雷除去作戦とめまぐるしく変わるうえ、後半は米兵捕虜の尋問問答など記録映画風になってしまう。反戦アメリカ人女優も、自国批判をするためだけに設定されたキャラらしく、ストーリーとしてその存在意味が見えてこない。ヒステリックにアメリカの非人道性を訴えるシーンなど是非アメリカ国民に見て貰いたい。とにかく、映画としては信用できる内容も薄く、面白くない。

 唯一、本作に着目出来る点としては、登場する兵器類がソビエト製であると言うこと。北爆、艦船攻撃のために登場する戦闘機はMig-25のようだ。2機編隊で飛行するシーンが幾度も出てくる。ヘリコプターはヒューイだが若干違和感がある。米軍国籍マーキングも変だし、ベトナムなど東側で入手したヒューイを利用しているのだろう。本映画で最も驚いたのが、ヘリや戦闘機の撃墜シーン。どう見ても実物大のものが地上(海面)に激突しているのだ。ヘリも戦闘機(形状はどう見てもソビエト機)の実物大模型をクレーンなどで吊して落下させているものと思われる。決してリアルでもないが、迫力はある。
 また、ベトナム軍の装備が貧弱であることや、北爆でベトナム兵がバタバタと死んでいくのはやはりソビエト映画だからだろう。ベトナム自作ならばプライドもあるだろうし、ここまで貧弱に描くことはできないはずだ。米軍がハイフォン湾に撒いた機雷を除去するのに、掃海艇もなく、モーターボートで疾走して誘爆させる作戦(これがキャッチコピーの戦略のことだろう)も、そういう意味でリアルなのかも知れない。
 最後に米軍捕虜や反戦アメリカ人女性の語る内容を少し。
 米兵「私は騙された。ソ連軍ロケットがあると言われた。(米軍は非道だと思いますか) はい。」
 米女性「アメリカに伝えたい。グチのゲリラは250kmもトンネルを掘り、結婚し、子供もいるのに米軍と戦っている。・・・老人が家を建て、子供が偵察し、女性が銃で敵機を撃つ・・・・たとえ、ソビエトが武器の供与をやめてもベトナム人は戦い続けるでしょう・・・」
 言っている意味がさっぱりわかりませんし、ソビエトの武器があることも思いっきり暴露しちゃってるんですが。

興奮度★
沈痛度★★
爽快度★
感涙度★


(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
北ベトナム軍・ベトコンのベトナム南部への補給路である、ホーチミン・ルートへの爆撃を米軍が行っている。アメリカの戦争に反対するアメリカ人女優ケイトもホーチミン・ルートを一緒に歩き、北爆を経験する。
 ソビエトからの貨物船に、ソビエト人技術者イリヤと留学帰りのベトナム人技術者フォンが乗っている。貨物船は米軍の執拗なチェックを受け、ハイフォン湾に入港する。しかし、そこに米軍の爆撃があり貨物船は炎上沈没する。フォンとイリヤはフォンの妻マイのもとへ向かうが、市街地にも北爆があり、フォンの子供プックが死亡してしまう。狂乱するマイをイリヤとケイトがなだめるのだった。
 米軍はハイフォン湾の封鎖を通告し、機雷を敷設する。補給ルートの要衝でもあり、北ベトナム軍は機雷除去を行うことにする。手始めにフォンとイリヤが機雷を一つ除去し、機雷が時限式で3隻目のエンジン音で爆発することを解明。湾内にある数百個の機雷を除去するためには、モーターボートで誘爆させる以外にないと判断する。
 フォンは指揮官となり、20隻のボートで湾内を疾走する。次々に爆破する機雷で数隻が巻き添えを食う。死んだ息子や夫を返せと遺族がフォンに詰め寄る。それでも湾内の機雷除去は遂行された。
 ある日、米軍捕虜とケイトの記者会見が行われる。内外の記者が大勢詰めかける中、米軍捕虜は質問に答えていく。米軍の攻撃の妥当性を言うものもいるが、米軍の非人道性を説くものもいる。さらに、ケイトはベトナム人の災禍を述べ、アメリカの引き起こした戦争を恨んで一曲歌うのだった。


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最終更新日  2006年01月24日 08時49分33秒
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