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2006年01月24日
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テーマ:ニュース(99463)
カテゴリ:教育時事
 ついにライブドアのホリエモンが逮捕されましたが、罪の重さや内容ということではなく、いわゆる社会的制裁が下されたものと理解しています。

 逮捕劇に対して世論は見事に両極端に分かれました。「自業自得」「逮捕は当然」という意見もあれば、若年層やサラリーマン層では「かわいそう」「逮捕はおかしい」などといった擁護意見もあります。擁護派で特に目立つのは、「社会に新しい流れを作った」とか「若者に希望を与えた」と言ったコメントが目につきますが、これを見ていて感じた事があります。

 結構昔に書いた私のブログ「道徳教育に思ふ(4)」で触れたのですが、近年の若者のモラル低下と言われている事象は、質や量の低下ではなく、「恥」や「分別」の認識が低下しているということです。奇しくもこの時のブログでは「迷惑となる「恥」「分別」のできない成人ができあがったとしたら、それは社会的制裁を加えればいいだけのことでしょう。そうやって大人になっていくものと理解しています。」と書きました。

 何を言おうとしているのかというと、ホリエモン氏の一連の行動は「恥」「分別」をわきまえない行動であったということです。ルールの間隙を縫って金儲けをするということは、誰もが思いつく事ではありますが、我々には小学生の頃から慣行としてやってきたように「ズルはしない」という暗黙の行動ルールがあったわけです。
 ホリエモン氏は、誰もがあえてやらないその「ズル」を公然と大見得を切ってやってしまったわけで、社会の大人達はみな苦々しく見ていたということです。世の中金で動かせない物はないなどという、余りに子供じみた言動に対して、やはり社会は動かざるを得なくなったということでしょう。
 危険なのは、こうした「ズル」行為に対して同調する若者等が増えたことでしょう。世の中、ズルすれば楽で儲かることはいくらでもあります。しかし、あえてそれをやらないのが成熟した民主社会であり、文明国です。

 先日、ある社会学者さんと話していたときに、分かり易い例え話で話をしました。ホリエモン氏はディズニーランドで順番待ちの列に、難癖を付けて割り込んできた客だと。割り込んではいけないという法律はないし、それに反抗する奴もいなかったので氏は列のトップに堂々と割り込めた。しかも、声高らかに「こんなに簡単に割り込めるのに真面目に並んでいる奴は馬鹿だな」と言うのだった。すると、後ろで見ていた若者達がこぞって同じように前列に割り込み始めるのであった、と。
 実は、この話はディズニーランドで実際にあった話がベースであります。某大陸系の人が訳のわからない事を話して割り込んだあげく、仲間が後から後から割り込んできたのです。中国では割り込みやズルなど当たり前であって、自分の主張できる権利は全てするのが国民性です。日本人にとってこうした行為が正しいのか、カリスマ性なのか、考えてみればわかる話でしょう。

 「恥」は日本人固有の文化でしょうが、「分別」は文明人の勝ち得た勲章です。ホリエモン氏のやってきた行為がどこまで「ズル」であったかは良くわかりませんが、少なくとも彼のこれまでの言動が余りに「無分別」であったことが社会の警鐘となったと感じます。「ズル」を闇で行えば良かった(とは言わないが)ものを、公然と行ったことで「恥」「分別」を知らぬ者が前面にでることを嫌ったのです。日本人の良くもあり悪くもある伝統的浄化作用が働いたのだと感じたのでありました。





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最終更新日  2006年01月24日 15時35分36秒
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