米国では本日(月曜日)はレイバーデイでお休みだ。NYMEXの立会いは無い。ただし、電子取引はいつも通り日曜日の午後6時に始まった。開始早々は、予想通りハリケーングスタフに対する懸念でバレル当り118ドル超えも出たようだ。
HPには15分遅れで市況がアップされるが、それによれば、直近では116ドル強程度へと戻った。投機家達はヘッジングのためとはいえ、休み無しの動きには恐れ入る。ICEでは未だ117ドル程度となっているが、恐らくNYMEXをフォローする動きになることだろう。何と言ってもハリケーンは米国のことだ。ただし、現地時間月曜日となると強気の投機家達が久々に買いを入れ、カトリーナの時の勢いとなり5ドル程度は上昇するとの声が聞かれる。ということは120ドルということだ。誠に困ったことだ。
確かに、グスタフの勢いは強く、ニューオリンズでは避難が始まった。大変結構なことだ。カトリーナの教訓の試金石ともなる。グスタフは今世紀最強との表現が出始めているが、今後より強いハリケーンが来襲する可能性を否定することは出来ないだろう。米政府、石油業界の緊急時対応能力を実証することにもなる。これらがWTI価格に反映され、それが世界の原油価格に影響を与えるわけだから、決して他人事ではない。