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December 29, 2008
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「自分の人生の外にいる人」……。そうなのです。人生にはさまざまなことがあります。悪もあるし、善もある。例えば、人間関係でも、良かれと思ってしたことが、人を傷つけることもあるでしょう。それを恐れて、人づきあいを避けていては、豊かな人間関係はいつまでも形成されません。

もちろん、人生には悪はつきもの、だから、何をしてもいい、開き直れ、というのではありません。悪を避けるところには、善は生じないということです。

精神病理学者の野田正彰さんは、現代の日本社会に蔓延する雰囲気を、「多幸(euphoria)」と分析しています。「多幸」とは、アンフェタミンや大麻、コカイン、過剰の揮発性吸入剤などの薬物中毒に典型的に見られる症状(アメリカ精神医学会の精神疾患分類、DSM-VI基準による)で、空虚な爽快感。簡単にいえば、自分がどのような状態にあろうがそれを気にせず、イケてる気分でいられることです。もちろん、多幸は自分の状態をよーく理解して、よーしがんばろうと決意して、少しの辛さを心に秘めて少し幸せな気分になるのとは、ちょっとちがいます。

また、そのようなこの時代の気分を、気鋭の社会学者、森岡正博さんは、「無痛文明(雑誌『第三文明』19996月号を見てください)」と評します。

傷みや、辛さや悩みがないことを幸福と考える「多幸社会」「無痛社会」。それは幸福ではないのです。


【ブッダは歩む ブッダは語る】友岡雅弥著/第三文明社





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Last updated  April 30, 2019 02:07:31 PM
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