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カテゴリ:心理学
相手の話をじっくり聞く 精神科医・産業医 井上 智介 会 話 繊細さんのイメージといえば、内気で物静かな人かもしれません。しかし、実際はそんなことはなく、繊細さんはその場の雰囲気を壊さないように、周りが明るく振る舞っていれば、それに合わせることもできるのです。そのため、外見から繊細さんかどうか見分けることはできません。ただ、繊細さんは自分の限界を超えていることも多く、ヘトヘトに疲れ切っているのです。 相手中心のペースに巻き込まれる機会が増えてくると、繊細さんは「自分は本当は口下手だから、できるだけ人と関わりたくない……」と悩むようになります。しかし、生きていく上では、ずっと人と関わらないわけにはいきません。 繊細さんの場合は、特に会話の時点で相手中心のペースに流されたり、少しでも沈黙ができることに恐怖を感じます。そのため、あれこれたくさん話をしようとしますが、やはり自分の考えが追い付かずに、焦ってうまくいきません。 そこで自分のペースを保つためには、いっぱい話をしようとせず、相手の話をじっくり聞くスタンスを保ってください。最初のうちは、相づちを打つことだけを意識したら十分です。言葉を使わなくても、相手の目を見ながらうなずくだけでも、相手には安心感が伝わります。 慣れてきたら、「相なんですよね!」と同調したり、「すごいですね!」と驚いたり、「それで、どうなったのですか」と展開するような相づちも使ってみましょう。ときには、相手の言葉をおうむ返しのように繰り返して認識をしたり、「要するに、それは○○なんですね」と要約をはさむと完璧です。 ここまで来たら、もう口下手などに悩むこともなく、自然に自分のペースを保った会話を楽しめるようになっていますから安心してください。
【元気になれる「繊細さんの生活術」▷9◁】公明新聞2021.9.30 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 27, 2022 05:32:22 AM
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