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2007年02月07日
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水滴が落ちる洞窟の中。王になれば良いのか、地を統べる王に。天すらを頂く王に。この手に必ずや王の座を・・・岩に座るこの男は一体?

敦康親王を抱く皇后・中宮定子。女房たちも小さな敦康にかかりきり。
雛人形を手に一人寂しげな脩子姫、人形を放り投げてしまう。拾おうと手を伸ばすが聞こえてくる母や女房たちの笑い声に手が止まる。
とそこへ、「どうなさいました?」と現れる女房。ここは冷えるから・・・と人形を拾い脩子に手渡す。
「お前、名は?」「風音と申します」
人形を持ち簀子に上ると聞こえてくる帝である父の声。大きなおめめが悲しげ。

「やっぱり子どもが生まれるとうれしいものなのかなあ?」出仕の支度をしながら尋ねる昌浩。
「うれしいんじゃないのか。少なくとも吉昌は子どもが生まれるたびに喜んでいたぞ」ともっくん。
「俺の時も?」「十何年か振りの子どもだったからなあ」
そこへ彰子。「そろそろ無くなると思って」と炭を持って入ってきた。空には星が。まだ夜明け前。
「そう、敦康親王が内裏に・・・」炭をくべながら話す彰子。手をかざしながら「ようやくお世継ぎとなる皇子を腕に抱けて帝はすごくお喜びだって話だ」と昌浩。
「彰子も帝の子を生むことになってたかもしれないんだよなあ」ともっくん。
彰子の身代わりに入内した章子姫。今は藤壺の女御だがもう直ぐ立后。
一度はお会いしたかったと彰子。帝の后ともなると叶わぬこと。玄武の水鏡で見せてもらえばともっくん。あいつはそういうのが得意だと。
昌浩が玄武を呼ぶが又いつかで良いと彰子。「ありがとうもっくん」炭箱を持ち立ち去ります。
遅れて顕現した玄武に「遅いっ!」ともっくん。

昌浩を見送る彰子。早朝だけに冷たそうです。「風邪が流行っているそうだから昌浩も気をつけて」若い二人ですが既に夫婦のように見えます。

陰陽寮では空席が目立つ。そこへ敏次殿もごほごほとやってくる。頬が赤く熱もありそう。皆、風邪で出仕を控えているらしい。
休まれた方がという昌浩に、「今日は天文博士の講義があるのだ。これだけは聞き逃すわけにはいかんのだよ。倒れるならその後だ」と去る。
その間、尻尾で掃いながら風邪をうつすなともっくん。最後にはべーっ。その根性に感嘆する昌浩。
と、振り返り戻って昌浩に失せ物の相が出ていると告げる敏次。

無くなって困るものといえば彰子がくれた匂い袋。あんな奴の言う事なんて気にするなともっくん。晴明が言うならともかく・・・

式盤に向かう晴明。青龍を呼ぶ。青龍顕現。
「青龍、何者かが悉くわしの占を乱しておる。このようなことが出来る者をわしは一人しか知らん」
「智鋪の宮司か」
「もう五十年以上前になるか・・・」
雪の中、印を結ぶ術者。都?に広がる黒雲。燃え盛る炎の中の若かりし頃の晴明の影と両手を見つめ苦しむ騰蛇の影。
炎の傍、胸を抉られ横わった晴明。三日月の如く剣を構え振り下ろす青龍。そして向かい合う騰蛇と青龍。
「晴明、忘れるな。騰蛇の両手が再び赤く染まることがあれば俺は今度こそ騰蛇を・・・」

そのころ、陰陽寮では大口開けて「くしゅん!」ともっくん。もっくんも風邪?敏次に移されたかなあと鼻をすするもっくん。

あの時智鋪の宮司は死んだはず。そしてリュウ斎もまた。
しかしリュウ斎が死んだ様子をその目に見てはいない晴明。青龍が言っていた場所に亡骸も無かった。六合が聞いた声も紛れも無くリュウ斎のものであったと。
死の淵にあっても間違いようが無いと青龍。気を失う寸前まで傍にあったという亡骸。
では何者かが持ち去ったのか?何のために?

夜、廊下を歩く女。見回りを避け屋根に。衣を脱いだその姿は両手両足も露な衣の風音。鴉が現れ肩に留まる。
と、めきめきと鴉の左肩から現れるもう一つの頭。「扉を開くのだ、扉を開き風を吹かせるのだ」「開けばきっと・・・」
右の頭が気遣うように頬を摺り寄せる。「大丈夫よ、塊うまくやって見せるから・・・」
「風音よ、我らの長き願い、何よりお前の願いを果たすため瘴穴を穿て」と宗主。
「安倍晴明、そして凶将騰蛇よ。お前たちの犯した罪思い知るがいい」晴明、そして騰蛇の罪とは?

闇の中、起き上がった昌浩。走り去る物の怪。もっくん、待って。振り返らないもっくん。
「待てよ、どこ行くんだよ」と追いかけるが見えない何かに阻まれて進めない。
もっくんの行き先は?「行くな!紅蓮」
と目覚める昌浩。傍に物の怪の姿を見つけ抱き上げる昌浩。驚き目を覚ますもっくん。
夢でも見たか?陰陽師の見る夢には意味がある。だがただの夢であることもある。どちらかはそのときになってみなければ分からない。
もっくんに何故物の怪の姿をしているのかを尋ねる昌浩。小さい方が傍にいやすいからな。六合や青龍のように隠形していればと昌浩。
隠形したら見えないだろうがともっくん。見えなくても分かるという昌浩に「でも見えたほうが良いだろ」ともっくん。
それに納得して見えたほうが良いねと頭をなでる昌浩。明日も出仕するんだろう、横になって寝ろよともっくん。

朝、既に陽が昇っている。急ぎ朝食をかっ込む昌浩。急がなくっちゃと走る昌浩に声を掛けるじい様。「失せ物の相が出ておるぞ」
「おうよ、ホントかよ」ともっくん。と敏次にも言われたことを話す昌浩にそれだけ相が強く出ているとじい様。
敏次が晴明と同じことを言っていたことに腹立たしそうなもっくん。

じい様にも言われ気になる昌浩。無くしそうなものをごそごそと衣の中を探しますが・・・
そこへどこからか戻ってくるうれしそうなもっくん。敏次がとうとう倒れ、休みらしい。
もっくんをじっと見る昌浩。「ん、どうした?」「別に」「そうか?」

「お父さまもお母さまも敦康のほうがかわいいのね」
暗い部屋の中、人形をなでる脩子。敦康の所にばかりいる父と母。そこへ現れる風音。姫宮様はしっかりなさっておいでです・・・
「敦康はいいなあ」
「お寂しいのですか?」と風音。他の者には言わないから風音にだけは素直にお話ください。姫宮様はどうしたいのか?
「私のお母様だったのに・・・敦康なんかいらない・・・」母は皇子の母でもある。また、今後、父が帝である限り生まれてくるかもしれない他の弟たち。
人形を投げ落とすと、脩子を囲むように現れる光。倒れる脩子を後ろから支える風音。
「姫宮様、あなたの望み叶えて差し上げましょう」

夜の京、広がる瘴気。巨大なサンショウウオのようなものに他の妖が飲み込まれている。

はっと起き上がる昌浩と物の怪。北辰が翳っている!北辰は帝を示す星。帝の運命に何か?

「これはあの時と同じ」と青龍。あ!じい様も若晴明のように一つで括ってますよ!(同一人物なんだから当然か)
「瘴気だ、どこからか瘴気が吹き出ておる。瘴気が強くなればこの世に住むすべてのものの心と身体が蝕まれていくぞ」
六合、玄武、太陰を呼び瘴気の元を辿るよう命じる晴明。太陰の風で飛んでいきます。
そこへ駆けつける昌浩。今日の宿直は吉昌、あやつも気づいているだろうと昌浩を参内させるじい様。

褥で目を覚まし目頭を押さえる彰子。

太陰の風で今一番瘴気が強いところに到着した六合と玄武。玄武よろけて尻餅。
そこに現れた巨大なサンショウウオのような妖。瘴気に取り込まれたため巨大化したらしい。
六合の腕輪が銀槍に変じるがそこに剣を持った風音が「邪魔はさせないわ」
逃げる風音を追う六合。「黄泉につながる瘴穴を穿ったのか?」
「さすが十二神将六合。でもどこにあるかはわからないでしょう。だって一つではないもの」
「ばかな、瘴穴を一つ穿つのにどれほどの力が要ると・・・」
立ち止まり、切りつけてくる風音。槍で受ける六合。
「神将は人を傷つけることは出来ない。さあどうするの?六合」不敵な笑みの風音。

妖の攻撃を水の壁で防ぐ玄武。「このお、私達を舐めないで!」手から竜巻を飛ばす太陰。ばらばらにされる妖。
爆風?に自ら飛ばされそうになる太陰、必死につかまってます。
やっつけてしまったことに驚いている太陰。

太陰が放った爆風に一緒に飛ばされる風音や六合。
風音の傍に落ちている光るものに気づいた六合。拾い上げるとそれは赤い勾玉。
「返して!」と風音。剣を落とし、腕を掴んだ六合。放せ!と風音。
と風音の掌にそっと勾玉をのせ放してやる六合。「敵に情けをかけるの?」と風音。
「敵だと思っているのがお前だけならどうする?お前の後ろにいるものがお前を良いように使っているだけではないのか?」
「きゃつらの言葉に耳を貸すでない」と双頭の鴉。
「あの声・・・」「確かに。あれはリュウ斎の」驚く太陰と玄武。

「宗主様」
「遅い、遅いぞ十二神将。黄泉の風は都を覆いつくし更なる呪詛が神の末裔を死に追いやるだろう」
と閃光が。咄嗟に布を広げ太陰と玄武を守る六合。逃げ去りながらも振り向く風音。後姿を見つめる六合。

「父上」宿直する父の元にやってくる昌浩。お前も北辰の翳りに・・・と父。
じい様の使いで来たと昌浩。陰陽の頭には既に奏上してあると吉昌。
そこに帝と中宮が倒れたと知らせが。
急ぎ邸に戻った昌浩はじい様のもとへ。「呪詛をかけたものがおる帝とその后、子どもたちに」とじい様。
そこへ苦しげに現れる彰子。「昌、浩・・・」倒れる彰子。「彰子、彰子、しっかりしろ彰子!」

水の滴る洞窟の中、一人座す男。
直に天はこの手に落ちる。これで王の座は・・・ふふふふふふ。


次回、第二十話 「黄泉に誘う風を追え」

今回六合がいっぱい喋ってます。
風音の持つ赤い勾玉。六合には何か思い当たるのもがあるのでしょうか?
そして宗主とは一体?五十年も前に亡くなったと言うリュウ斎と関係があるのか?そしてリュウ斎とはどんな人物なのか?(晴明並に強力な術者だったことは確か)
脩子姫、弟や妹が生まれたばかりの子どもがもつ寂しさに揺れる大きなおめめ。呪詛をかけるのに利用されたようですが無事なのでしょうか?
そして彰子に前及んだ呪詛?彰子は助かるのでしょうか?

  今回はこの辺り。前半のアイキャッチはこの表紙と同じですね。


(追記)
彰子の身代わりに入内した章子に一度会ってみたかったと彰子が話す所。玄武の水鏡も良いのですが、昌浩がこっそり章子の様子を見て遠見の術で見せてあげると彰子に約束するほうが良かったかも。

昌浩が生まれてきた時の父・吉昌の様子入れて欲しかったかも。今後の展開とはあまり関係が無いのでやはり削られてしまいました。あの冷静な父が伏せった露樹さんを思って慌てているところとか・・・そういえば晩生の昌浩くんに彰子がいつかやきもきするのではないかともっくんが心配するところも無かったなあ。

守護妖さんたちは今回も出てきません。というわけで貴船の神様が闇淤と呼ばれるところも無し。でも今後の展開で昌浩が貴船の神様を訪ねるところは外せないので守護妖さんたちには触れずに進んでいくのかな?






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最終更新日  2007年02月08日 01時56分20秒
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