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テーマ:今日の出来事(292086)
カテゴリ:暮らしの中で
一直線の閃光が未明の空を照らした、と思った瞬間、天と地の轟きが寝床ごと体を包む。
駐車場からは盗難防止警報装置がこぞってわめきたてている。 その音が止み、静寂。光もない。 停電。 未明の雷鳴にドキドキしながら、光が戻ってくるのを待つ。 用を足そうにも、トイレも真っ暗。水道も止まっているかもしれない。 個室のドアを閉めると、闇。 自分の目が開いているのか閉じているのかもわからない。 手探り。 得体の知れない恐れ感。 いつもの夜には蛍の光が家のあちらこちらで灯っているのに。 数十分のち、蛍の明かりが家に戻った。 朝になって、各種機器の設定がすべて初期値にリセットされていることに気づいた。 目覚まし代わりのラジオ付きCDプレーヤー、給湯器のリモコン、冷蔵庫の節電設定・・・。 切り替え可能な冷凍室が冷蔵室になっていなくてよかった。 闇の中で、リセットされた。 エネルギーが通っていないと、止まってしまう。 光を待ち望む。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.01 08:49:11
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