日々のあぶく?

2007/09/27(木)15:17

火の鳥 手塚治虫

本(1447)

飛び飛びでしか読んだことなかった「火の鳥」全巻(文庫版で13冊)を読んだ。 過去・未来、地球、宇宙を舞台に縦横無尽に駆け巡る物語の数々。 未来だと思ったら過去だったり、過去だと思ったら未来だったり、 各編もさりげなく繋がっていたり、絡み合う時の輪。 因果、罪、輪廻、運命、宿命とともに、宗教観、倫理観が問われ、描かれ、 それにからむ政治論、上に立つものの資質が問われ、描かれている。 繰り返されるおろかな行い、振る舞い、それに立ち上がる人々、 それを見つめ、永遠の時を羽ばたく火の鳥 壮大な物語。 惜しむらくは、あと数編(現代編か?)で完結を迎えるはずだったこのシリーズも 手塚氏死去によって永遠に手塚氏の総まとめの想いを読めなくなっている事。 各シリーズ事には完結しているので、そこから思いを馳せる事は出来るけれども。

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