日々のあぶく？

小市民シリーズ、第1弾
日常の！？謎に挑むのは「小市民」を目指し、互恵関係にある2人。
ねじくれた2人、小鳩君と小佐内さんコンビが何ともいえない。
彼らの中学時代に何があったか気になるところ。


得意満面に、鮮やかに推理し、綺麗に証明して鬱陶しがられた小鳩常悟朗は、
そんな中学時代の自分を封印し、高校デビューを目指していた。
目指す理想は小市民！！


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・羊の着ぐるみ
同じく小市民を目指そうと常悟朗と互恵関係を結ぶのは、一見小学生にも見える小佐内ゆき。
同じ中学に通っていた二人は無事、船戸高校に合格する。
合格発表の日、常悟朗は小学校が一緒だった堂島健吾と再会。

穏やかに始まった高校生活、うまく小市民としてスタートできた2人。
ある日、常悟朗は健吾に女生徒・吉口の盗まれたポシェットを探す手伝いに駆り出される。
見つからぬポシェット、捜索隊メンバーの不審な行動から、常悟朗は推理してしまう。

ポシェットへ吉口へのラブレターを入れたが、取り返そうとした男子生徒・高田の仕業だった。
恋人同士と誤解されても、面倒を避けるためなら否定しない2人であった。

・For your eyes only
甘いものに目がない小佐内さんが買った〈アリス〉の春期限定いちごタルトと、
彼女の自転車がサカガミと呼ばれる男子学生に盗まれた！
新聞部に入部した健吾に、美術部に残された卒業生の絵の意味を解き明かすよう頼まれた常悟朗。
だが、小賢しい知恵働きはしないと決意していた常悟朗だったが、
ショックから気をそらしたい＆自分を言い訳に使っていいという小佐内の言葉に甘え、
小佐内の推理ということで謎解明。（絵に深い意味はなく、子供向けの間違い探しだった。）

・おいしいココアの作り方
小佐内の盗まれた自転車が、空き巣被害にあったアパート付近で目撃されたことで、
彼女は自転車を盗まれたことを生徒指導室に呼ばれ、責められる。

健吾から先日の礼として家に招かれ、おいしいココアを振舞われた二人。
そこで常悟朗は健吾に「以前は、わかったことをすべて口にしなければ気が済まなかったのに何があったのか」と問われ、
「小市民」を目指していることを告げる。

健吾の姉・知里と２人は、カップ３つだけでどうやってココアを健吾はおいしく作れたのかを
推理することに。（牛乳パックごとレンジでチンした）
つい推理してしまったが、日曜日で遊びすぎただけ、と常悟朗は小佐内に言い訳する。

・はらふくるるわざ
テスト中にロッカーの上から瓶が落ち、大きな音が。
それで答えが出なくなり、（腹が立った）小山内は常悟朗を呼び出しやけ食い。

常悟朗はその仕掛けはカンニングしたい生徒が、周囲の目をそらすためのものだったと見抜くが、
小市民であるために言葉にはせず。

その帰り道、２人は小佐内の盗まれた自転車に乗るサカガミを目撃。

・狐狼の心
その翌日、小佐内の件の自転車が捨てられていたことが判明。
サカガミの仕打ちにとうとう小佐内は・・・。
小市民はそんな復讐心は持たないと思いながらも止められなかった常悟朗は、
小佐内から協力を拒まれたが、秘かに自転車が捨てられていた場所や、
今までに垣間見たサカガミ（他校の生徒）の様子から彼の目的を推理。
仕返しをもくろむ小佐内に危険があるかもしれないと健吾にも協力を頼む。
健吾は昔の常悟朗の方が魅力があった（自分は嫌いじゃなかった）と言う。

サカガミは先輩の命令もあり、不正に（他人名義で）運転免許を取得しようとしていた。
（空き巣はそのためで、印鑑を盗んでいた。詐欺をもくろむグループ。）
小佐内は危ない橋は渡らず、15歳のサカガミが年齢詐称の上、他人名義で免許を取ろうとした
証拠写真を撮る（そのために新型携帯電話にしていた）。

後日・・・サカガミらのグループは逮捕される。
警察に関わることを嫌った2人は、市内の消費金融全部に印鑑を盗まれた「五百旗頭」の名前で
金を借りに来る者がいたら気を付けろと警告（証拠写真も届けた）。

直接手を下さなかったために気分は晴れ晴れとはしなかったらしいが、
さらにやめようとしていた復讐をしてしまったと小佐内。
また、何度も探偵役を務めてしまったと常悟朗は業の深さを嘆く。
もう諦めようかと弱気になる小佐内に常悟朗はじっくりやっていこうと告げる。


小佐内さんの復讐心だけでなく、復讐への行動力は普通ではないが、
目指すは小市民！！なんていえちゃう若さが青春だなぁというシリーズかな。
常悟朗と小佐内さんも興味深いが、常悟朗と健吾もいいコンビ。