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カテゴリ:映画
1943年のアメリカ映画です。出演はジーン・ティアニー(マーサ)、ドン・アメチー(ヘンリー)、など。
ヘンリーはニューヨークに暮らす資産家、ヴァン・クリーヴ家の跡取り息子。母親と祖母が競うように甘やかすので、すっかりスポイルされてしまいました。 つまり働く気などなくて、ショーガールと博打で夜遊び三昧の放蕩息子になってしまいました。 自分の不品行ぶりを自覚しているので、地獄の門までやってきて、早く地獄行きと裁定してくれと訴えます。日本人なら閻魔大王の存在を知っていますが、欧米では地獄に責任者がいることになっているのでしょうか。ヘンリーは閣下と呼んでいますから、一応は恐れられる存在が地獄を統べていることになっているのでしょう。 ところが、この閣下はヘンリーに興味を持ちます。普通の死人なら天国へ送ってくれと懇願するのに、ヘンリーは地獄で当然と落ち着いているからです。 そしてヘンリーの一生を語らせます。 という場面から始まる、ヘンリーとマーサのラブロマンスでした。 なかなかオシャレで、楽しめました。ジーン・ティアニーとドン・アメチーは、他の映画ではお目にかかれませんが、当時の人気俳優だったのでしょう。 それにしても、ティアニーの細さに驚かされます。体重は現代の人気俳優の半分に近いに違いありません。 それに、夜の世界で活躍するヘンリーはお腹が出てきて、色男失格の烙印を押されてしまいます。男もスリムであることを求められたんですねえ。 もう一つの驚きは衣服の習慣です。朝からスーツにネクタイ。これは、ヴァン・クリーヴ家など、名家が登場するからでしょうか。随分と窮屈に見えます。 アメリカが経済力を蓄えるにつれ、フランス人のメイドを雇うことが流行ったようですが、衣服についても同じような成金趣味なのかも、です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.08 16:37:37
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