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2014年07月22日
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カテゴリ:四季感慨
繊維産業の変革
ユニチカは去る5月26日、主力の繊維事業の不振から、主力取引先に金融支援を要請した。往年の名門企業に何が起こったのか。そこに日本の繊維産業に起こっている変革が見えると、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジ
スト 窪田真之氏は論じたが、筆者は繊維産業の変革は、2000年になって目立つようになったと思っている。それは2000年8月に鐘紡が2001年1月、社名を「カネボウ」とし、本格的に紡績と決別する―と発表したことである。「カネボウ」と改名してから2007年6月30日に解散決議をし、2008年11月11日、「カネボウ」は消滅した。
 日商岩井と帝人は、日商岩井の繊維部門の全事業を2000年9月末をめどに100%子会社の日商岩井アパレルに移管した上で、日商岩井アパレルと帝人子会社の帝人商事を2001年4月に合併させると発表した。日商岩井は事実上、繊維事業から撤退した。
一方、イギリスでは、2000年9月6日のニュースが繊維業界を驚かせた。それはイギリスの主な織物グループとして知られているコーツ・ビエラ社(イギリスでコートールズ社と並び称された二大メーカーの一つ)がブランド衣服と家庭備品を含む契約を取りやめにしたということで、同社は、より安い海外の工場と競争することができなくなり、およそ2,000人を削減し、4つの衣服工場を同年9月に閉鎖した。それより3ヶ月前に英繊維産業の名門コートールズ・テキスタイルズ社が米サラ・リー社に買収されたのも衝撃であった。
それだけではない。米繊維企業巨人デュポン社が2001年4月、競争力を失ってきたポリエステルおよびナイロン工場の閉鎖を発表。 3カ月後にはポリエステル事業の一部を売却した。そして
デュポン社の繊維事業子会社、インビスタ社の売却が2004年完了した。以上は「デュポン200年の軌跡」による。売却先は、米エンジエアリング大手、コーク ・インダストリーズの子会社2社 で、譲渡金
額は42億 ドルと報じられた。デュポン社は脱繊維したのである。
 続いて米セラニーズ ・アセテート社が主製品のアセテートの生産から撤退すると発表した。同社は撤退の理由を、主要用途の裏地などで 「代替品への乗換えが進み採算が悪化したため」と説
明しているが、米繊維産業の繊維離れを印象づけた。
この度、ユニチカの崖っぷちのニュースに、繊維産業の変革の歴史を振り返らされた。 ユニチカの注連新社長は「1年で構造改革をやり遂げる」と言明したという。
産業の栄枯盛衰の歴史の中に我々は暮らしているわけであり、日々が生きた産業史の毎日でもある。そういう思いを深めながら、ユニチカのニュースを知って感慨深いものがある。


-----Original Message-----
From:
Sent: Tuesday, July 22, 2014 10:36 AM
To: ??????@jcom.home.ne.jp
Subject: 22日の日記













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最終更新日  2014年07月23日 10時24分47秒



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