|
カテゴリ:カテゴリ未分類
国際政治の話題が今週は盛りだくさんです。
不謹慎な言い方ですが。 しかし、北朝鮮と国連安保理の問題、インドでの同時多発テロ、イスラエルのレバノン侵攻、そして、来週から始まるサミットに期限を切っていたイランの核問題。 さらに、今日はイスラエルのガザ侵攻を止めるための決議が安保理で行われましたが、アメリカの拒否権でつぶれました。 北朝鮮、イラン、イスラエル・パレスチナ問題、全部リンクしちゃっているんです。 北朝鮮に対する制裁を含めた決議が通ってしまうと、日本はイランに対する決議でも強く出なきゃならなくなる。 だって、核・ミサイル開発という意味では北もイランも同じですからね。 北のほうが開発が進んでいますが。 日本としてはイランとの関係を悪化させたくないけど、アメリカとの関係の方が大事ですから。 もし国連安保理においてイランを厳しく非難する決議が通れば、イランは態度をより硬化させそうです。 イランは今日、もしイスラエルがシリアを攻撃するようなことがあれば、それはアラブ全体への攻撃と見なす、と言ってきました(イランはアラブではないので。。。僕が読み間違えたのかもしれません)。 ですから、イランは国連でイスラエルのガザ・レバノン攻撃を持ち出すかもしれませんね。 じゃあ、日本はイランが持ち出したイスラエルの軍事行動についてもアメリカとともに行動するのか? 答えは否。 今日、日本はイスラエルのガザ地区侵攻を止めさせる決議では、アメリカと異なり賛成に回りました。 日米では中東に対する国益の考え方が違うのでしょう。 これって、日米関係に響かないのでしょうか?中東問題には疎いので。。。 これにインドが「テロとの戦いだ!」なんて入ってきたりするとかなりごちゃごちゃしちゃいます。。。 インドはつい先週射程3千キロから5千キロのミサイル実験をしたばかり。 「なぜ北朝鮮はミサイル実験に安保理で非難されるのに、インドは何もないんだ?」っていう理屈が北への批判のトーンを押えたい側から当然出てくるでしょう。 それにたいして、米印で「テロとの戦い」って言ったりして(ここは僕の妄想が入っています。念のため)。 このあたりで、今まで先送りにしていた米印での原子力協力に対し、日本は答えを出さなきゃならなくなる。 唯一の被爆国としてインドの核開発を非難していたのに、アメリカが平和利用に限っては支持しちゃった。 これに北の問題が絡むと、日本としては「北はならず者だから制裁する」のか、「核・ミサイル開発はダメ」という理屈で北・印ともに駄目と言うのか、面倒な状況になりそうです。 これだけたくさんの利害関係国・団体と異なる問題がそれぞれに関わるので、数学のような方程式では答えが出せない。 これが国際政治。 てなわけで、僕はニュースを見てワクワクしているのですが。(不謹慎なのは承知で(苦笑))。 北朝鮮の制裁については中国側の落とし所で決まる気がするのです。 まだ不確定要素が強いですけどね。 改めて、中韓と日本の北朝鮮に対する立場の違いが明確になった気がします。 詳しくはかみぽこさんの分析をご覧ください(苦笑)。 日本も最終的にどうしたいのか、北朝鮮への制裁そのものが目的になっていないか、きちんと見極めた方がいいです。 それに、ついつい忘れがちなのは、ここまで北が色々やってくるのはブッシュ政権が全く話し合いに応じないからというのも理由です。 六カ国協議でも「お前らが全て各計画を放棄したら話し合いに乗ってやってもいい」位の乗りでしたから。 それじゃぁ、金正日も乗ってこないって。 北も北だけどねぇ。。。。全く先が見えませんねぇ。。。 今のところはブッシュ政権が終わる2009年1月まではこのまま、という見方なのかなぁ。 とにかく、頭を使う状況だな、今は。 勉強の機会に感謝、です。(改めて、不謹慎ですね) ks お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|